本日は寺院での葬儀を執り行いました。
故人さまの出身地には「念仏をあげる」という風習が長く根付いています。
親類やご近所の方々が、逮夜(たいや)ごとにお参りしあい、共にお経をあげるのです(近年はその機会も減っているように思います)。
そのため、浄土真宗のご門徒さまでなくとも、「正信偈(しょうしんげ)」を上手に読まれる方がたくさんいらっしゃいます。
昨夜のお通夜でも、ご自宅の仏間に「阿弥陀経」がそれこそ合唱のように響き渡っていました。
本日の葬儀もまた、同じでした。
本堂いっぱいに響き渡る「正信偈」のお勤めです。
そして式の最後には、仏教讃歌の「しんらんさま」を流しました。
初めて耳にする方もいらっしゃったかと思います。しかし、知っている方の歌声に導かれるようにして、気がつけば多くの方が一緒に口ずさんでおられました。
歌い終わったその時、小さなお子さんが「パチパチ」と手を叩いたのです。
その可愛らしい姿に、本堂がなんとも和やかな笑い声に包まれました。
今年はカメムシが大発生しており、葬儀が始まるまでほうきでお引き取りねがったのですが、式中も「ブーン」という羽音が。みなさまには少し申し訳ない気持ちもあったのですが、さびしさの中にも、ぬくもりを感じるあたたかいご葬儀となったのではないかと思います。