切手でゆうパックを送る

数年前、前住職の部屋を片付けた際、たくさんの80円切手がでてきました(たしか400枚くらい)。当初は現行の84円切手にかえてもらおうと思って郵便局に持っていったのですが、差額+1枚あたり5円の交換手数料がかかるとのこと。となると手数料だけでも2000円かかります。それはやめました。ただ、差額の切手を貼って郵便として送るほか、そのままの形でもゆうパックなどの郵送代としてあてることもできると教えられました。現金のように使えるというわけです。

今日は15枚もっていきました。送り先は京都の本願寺。郵送代は京都まで1210円でした。新たな出費は10円で済んだということです。もちろん得したわけではありません。眠っている切手をお持ちの方、こんな使い方もできますよという紹介でした。

もっとも、知らなかったのは私だけかもしれません(苦笑)

さて、明日から6月。僧侶の服装は夏バージョンになります。

まつりのあと その2

岩井温泉の共同浴場に朝風呂に行ってきた坊守が、「健康チェックしたで」「近くでやってくれてよかった」などなどお寺フェスが話題だったと教えてくれました。

私の方は、早朝から本堂と住職部屋の片付けです。1時間ほど格闘して、ふだん通りに近づきました。

ついで業者さん対応です。電話機の交換のタイミングが近づいているということで、申し込み用紙に記入と捺印です。「前回いつでしたっけ?」「2019年です」。交換そのものはしばらく先ですが、いまと同じ料金で使用できるよう早めに案内して回っているそうです。なんでも半導体の耐用年数が短くなっていて、それも交換のサイクルが早める要因ということでした。

きょうは鳥取市内からこちら(岩美町)へ。ついで兵庫県香美町へ。さらに鳥取県若狭町へ。聞いているだけで気の毒になります。こちらの土地勘がないとわからないと思いますが、4時間近く運転しないといけないのでは?

その後、落語家さんが宿泊した町内の旅館へお礼を兼ねて支払いへ。おかみさん曰く「小鯛さんは、将来、大鯛さんになるんですか?」。どうなんでしょう、私にはわかりません(苦笑) 

生前法名を授かられた方たちからお預かりした冥加金を、地元郵便局から本願寺に送金。その帰りがけ、お寺フェスにこられたご近所さんから、「カレーもパンも食べたで。おいしかったで」と話しかけられました。ネコパンカーで販売していたたまごパン、これがパンの中に卵焼きがはさんであったんです。わたしもよばれましたが、また食べたいおいしさでした。

午前中にすませることはすませたので、さすがに疲れたなぁ、家に戻って午後は休もうかなぁと玄関先にさしかかるとシマちゃんがでーんと寝ています。番猫に気をつかって勝手口から入るネコにはやさしい住職なのでした。

まつりのあと

坊守です。
まだまだ先だと思っていたお寺フェス&法要&帰敬式はあっという間に本番となり、その日が近づけば近づくほどジェットコースターに乗ったような加速を感じるのはなんでかな?とバタバタの傍らで素朴な疑問を持ちました。子どもの頃の時間がゆっくりに感じるのは、感動が多いからで、オトナは感動が少ないから時間の経つのが早いんだともききましたが、本当でしょうか? オトナだって心は動くと思いますけれど。

さて私の場合、最終版で「こわっ」と思うことが何度かありました。
法要前日、起き抜け台所に立っていると、何の前ぶれもなしにメガネが落ちました。なんで~?と言いながら拾ってみると、ネジが無くなったようでツルが外れていました。爪楊枝を差し込んで補修してみたところ、住職が顔を見て笑いました(失礼な)。「フェスやし、いっそ先に旗でもついた爪楊枝をつかったらイイかもしれん」という提案は、ぎろりとにらまれて果てました。修理に行く時間もなく、古いメガネをつけたのですが、それすらも1日で右側の鼻あてがぼろっと取れました。
別の意味の「こわっ」もありました。それは、寺の役員さんたちの底力。私と住職では考えもつかない鮮やかさで、本堂から山門にかける派手な幕がかかったと思うと、プロの落語家さんに満点をもらう高座が本堂に組みあがるのです。当日にぎわった人たちへの対応や、本山の方たちの送り迎えも、その場で判断しないといけないことが多かったですが、スマートに収めて下さいました。強い日差しの下での、交通整理にも、感謝しかありません。
ああすれば良かった、と思うことは整理して来年の第2回に活かせればいいなと思います(PDCAサイクル)。


そうだ、私も帰敬式に出させてもらいました。直前までモノを取りに走ったので、鼻息荒めでしたが、アタマのてっぺんを三度剃刀でなでられて、2つめの名前がついて、これまでの人生と今後の生き方を重ねながら、ジタバタやっていこうと思います。住職がつけてくれた名前のいわれも、ちょっとグッとくるいいものでした。

この先きっとつまづくことも、どうしようもなく辛いこともあるのでしょうが、そのつど帰敬文と法名を見直して、生き抜くのです。
隣の席のMさんもご自身の法名と住職からの命名の言葉に「涙が出る」と、おっしゃっていました。

お寺フェス・慶讃法要を終えて

朝から落語で大いに笑いました。

桂出丸さんは「八五郎坊主」というお寺にちなんだネタを、桂小鯛さんは「時うどん」という楽しい話を熱演。大爆笑でした。このくらいの近さで触れる落語って本当にすごいです。

昼食にカレーを食べた方、113人! 来場された方は120人を超えたと思います。

ご近所の方が、「あきらくん、ありがとう」と帰っていかれました。こちらこそありがとうございました。

100人をこえる方が医療生協による健康チェックを受けられたそうです。網代のご門徒さんが持ってこられた干物は完売。牧谷窯のお皿も多くの方が手にとっていかれたようです。

小さなミスもあったように思いますが、百戦錬磨のお寺の役員のみなさんが助けてくださいました。たくさんの方の尽力で第1回目のお寺フェスを無事、開催できました。

午後は親鸞聖人ご誕生850年をお祝いする法要、そして帰敬式でした。お参りされたみなさん、今日いただいた法名をどうか大切になさってください。

本山から来ていただいた係の方、島根から遠路お越しいただいたご講師さん、ありがとうございました。

午後の法要の冒頭、親鸞聖人が誕生され850年、その時をこうしてたくさんの方とお祝いできてよかったなぁなどと感慨に浸りすぎて胸にこみあげてくるものがあり、言葉が詰まって危なかったのですが、なんとかふみとどまりました。慌ただしくも楽しく、そして胸にのこる1日でした。

お寺フェス・慶讃法要に向けて 前日

午後は前日の準備。漁師さんがコンテナをたくさん持ってこられて、いい感じの高座が出来上がりました。

文化祭の前日のような感じで、みなさん張り切っておられました。

いよいよ明日。天気も良さそう。

楽しい1日にしたいと思います。

お寺フェス・法要に向けて 2日前

今日は午前中、販売に来られる市内の仏具屋さんにごあいさつ。また、午後の法要に島根県益田市から来ていただくご講師さんにも電話しました。うちが終わったらすぐに京都に行かれるそうです。忙しい中、ありがたいことです。遠路、よろしくお願いします。

昼食のカレーは大人気で、予約が90ほどに。店主さんとラインでやりとりしてご飯を炊く段取りを相談しました。5升近いお米を炊くことになりそうです。

受付表も打ち出して、だいたい事前に作るべきものは揃ったように思います。

坊守は仕事の合間に、お客さん用のお菓子を買いに。帰りには市内のお寺さんから帰敬式に使う仏具をお借りする段取りになっています。

さて、いよいよ明日は前日です。午後3時から掃除と本堂のセッティング作業となります。

お寺フェス・法要に向けて 3日前

午後、音響を引き受けてくださったTさんがお見えになりました。「小さいスピーカーとアンプを持ってきますね」との事前相談でしたが、全然そんなことはなく、短時間のフェスにはもったいないような音響設備がセッティングされました。いま、いい音が境内に響いています。

Tさんはじめ4人の方が作業にあたられました。隣町の福部でライブハウスを営業されている方はふだん、石材屋を営んでいるとのこと。どこかでお会いしたことがあったような。田後か網代のお墓でお目にかかったことがあったようです。県内で視聴できるケーブルTV局の番組制作にも関わっているそうです。

そのライブハウスのカフェで料理人として働いている若い方もこられました。「煮物が得意なんで、食べに来てください」

音楽に疎いのでご近所だというのにいままで存在すら知りませんでした。場所もわかったので、近々、うかがってみたいと思います。

ご門徒さんからのご縁からはじまって、思いがけず、新しいつながりもできて、本当にありがたいことです。

夕方、本堂で、動画配信のテストをしました。今回は、少し離れた集会室で落語が楽しめるための配信です。お寺フェスをきっかけに、動画配信にも挑戦したいと思います。

お寺フェス・法要に向けて 4日前

昨日は夜、ひょうが降りました。今日は朝から好天です。

早朝から本堂の中を少し片付けて、座布団を日干しして、ついで駐車場に張り出す看板づくりです。久しぶりにラミネーターを使いました。

 

10時から網代で初7日のお勤め。故人さまが長い年月を過ごしたご自宅の仏間で手をあわせました。立派な光り輝くお仏壇で見とれました。お参りされた親類のご門徒さんも、「うちのよりずいぶん古いと思うだけど、きれいでびっくりしとります」

お勤めが終わり、近所を歩いていると道端で、フェスでお世話になるあきんどさんが作業中でした。「楽しみにしとります」。カレイ4匹から5匹を束にして30セット持ってこられるとのこと。完売するように私もお手伝いします!

それから法名を授かる方のお宅にうかがって、諸連絡。らっきょうシーズンがはじまり、家の前でらっきょうきりの作業中でした。「ええ服きていくから」。網代道場によって、椅子を5脚、車に。これはお寺フェス用です。本堂は椅子40脚ですから足りないのです。

午後は販売兼、お客さんへのコーヒー接待をお願いしている森と緑と風工房さんが会場の下見に。「人の家で迷う人なので」。お父さんが作られた「ネコの小径」も見ていかれました。

あわせて、昼食券づくりです。カレーは大人気で合計90食ほどになりそう。ミシン目が入っていて、パソコンで自作できます。これは便利ですねー。

廊下の電球が切れていて、ホームセンターへ。ついでに夕飯の買い物で隣のスーパーへ。

あっという間に夕方です。続きはまた明日。

お寺フェス・法要に向けて 5日前

開催を決めた1月時点ではずいぶん先のことだったお寺フェスと慶讃法要、そして帰敬式ですが、次の日曜日と目前になりました。

元来、抜けの多い人間なので、私も何をしなければいけないのか、紙に書き出して、一つ一つ確認しているところです。坊守も家に紙を貼り出して、自分の仕事を確認しています。

本日は落語家さんが宿泊する町内の旅館にごあいさつ、ほか、法要の準備、窓ガラスなどの掃除etc、、。

窓ガラスの掃除がいちばん時間かかりました。

この数日、坊守によって古家の1階がお食事処に変身し、蕎麦屋でもできるんじゃないかという雰囲気になりました。この古い机が、古家にマッチします。そしてナモとター坊も。

以前、お寺で使っていたもので、役割を終えて藏にしまってあります。裏には寄贈された3人のご門徒さんのお名前が記されています。いずれの方も既にお浄土にいらっしゃいます。昭和44年、私の生まれた年に寄贈された机もありました。寄贈された方たちのご厚意に今更ながら感謝するのです。

「住職は、どんな僧侶として歩んでおられますか」
そう語りかけてくださっているように思います。

ご門徒の皆さまは、お弁当をいただく机が、実はみなさんもよく知る大先輩の寄贈されたものであることを知っていただけると幸いです。

やりきれない思いです

G7が昨日終わりました。表面上は華やかさを大いに演出していたようですが、会談の内容も、広島ビジョンなる合意文書も、大方の予想通りだったのではないかと思います。が、被爆地広島から、核兵器廃絶を究極の目標と確認し、核抑止を発信するのですから、やりきれない思いです。

核による威嚇や脅しで紛争を食い止めるという核抑止の考え方に立つ限り、廃絶は究極の目標にならざるをえません。

核の使用をちらつかせるロシアに対し、核抑止は無力です。

広島の原爆資料館にはじめていったのは18歳の時でした。すごくショックで、退館したあとしばらくベンチに腰掛けたことを今でも覚えています。

見学された外国の首脳の皆さんももちろん感じることはおありだったことと思いますが、核抑止から一歩も踏み出せないでいるのです。

広島での開催は広島出身の岸田総理のつよい思いからのこと。「怒りに震えている」との被爆者の声がきこえているでしょうか。

岸田さんは本願寺派のご門徒さんです。首相公舎にご本尊を置いているのか存じませんが、阿弥陀さまは泣いておられると思います。