投票に行ってきました

今日は衆議院選挙の投票日です。
朝7時半過ぎに近くの投票所で済ませてきました。

投票率が低くなれば与党に、高くなれば野党に有利になると一般的には言われていますが、今回はどうなるのでしょうか。

前回2017年の選挙では、1人しか当選しない小選挙区の289議席のうち、自民党は218議席(75.4%)を占めました。得票率は48.2%ですから、実力以上に議席があったということです。それが小選挙区制のデメリットなのでしょうけど。ただし今回は、多くの選挙区で野党が候補者を一人に絞り、接戦になっている選挙区が多いと報じられています。今後も、自民党対野党共闘という形が定着すれば、政治に緊張感が生まれるのではないかと思うのですが。

みなさん、投票にいきましょう。

足場が組まれていました

午前中の法事を終え、昼前から葬儀へ。

3時過ぎにお寺に帰ると、本堂の屋根に上がるための足場が組まれていました。

冬の雪で屋根瓦がずれてしまったことはブログでもお知らせしていましたが、11月1日から数日間、奈良の瓦職人さんに来ていただいて修復作業となります。

ご往生されたご門徒さんはじめたくさんの方達の力で全面改築してから20年余。修繕は初めてのことです。明日は改築に携わった奈良の棟梁もお越しになります。

修繕の様子は、また後日お届けしましょう。

お通夜をお勤めして

先程お通夜をお勤めしました。悲しいなかにも大切な発見がありました。ご往生されたご門徒さんは、生前に本願寺から法名を授かっておられました。残念なことに、どういう漢字なのか、ご家族に伝えておられませんでした。因幡組(いなばそ)の組長さんから「本山に聞けば調べてもらえますよ」と教えていただいて、昨日の朝、問い合わせをしたところ、夕方前にご法名と授かった日がわかりました。いまから38年前のことです。私は法名をいただいて4年ほどですから、大先輩なのです。

そこからご法名の意味について、いつもお世話になっている『無量寿経』の一言一句について解説した分厚い本を読み、先ほどのお通夜でご家族にお知らせすることができました。

ご往生されたご門徒さんにも報告することができ、安堵しています。

あすは朝に法事が2件あり、午後が葬儀です。気持ちを込めて、自分にできる精一杯のお勤めをさせていただきます。

当選確率50%を下回る

選挙のことではありません。西法寺通信の最後のページではじめたクロスワードパズル。回答の応募が昨日今日ととどいています。これによって、当選確率は50%を下回ります。締め切りは31日。抽選は11月頭に。当選は発送をもってかえさせていただきます。当選した方はバンザイしてくださいね。景品は、届いてのお楽しみです。

「難しかったでー」の声も寄せられました。新年号では、さらにむずかしく! いや、やさしくします。

「世話になった。ありがとう」

今日朝早くにご往生されたご門徒さんのところで臨終勤行を勤めました。コロナ禍のもと、ご家族も思うように看病やお見舞いができない状況にあります。

娘さんからうかがいました。ご往生されたお父さんは看護師さんに、「娘に『世話になった。ありがとう』と伝えてほしい」と伝言されていたそうです。そして、苦しい息の中、娘さんの名前を呼ばれていたとのことです。

「お父さんの子どもに産まれてきてよかった。苦しかったね。よくがんばったね。ありがとう」と娘さんは涙されました。

親が子に、子が親に、「ありがとう」といえる関係のなか、ともに生きてこられたのです。これ以上の感謝の言葉があるでしょうか。

盆栽が趣味で、仕事の合間に世話をした鉢は、いちばん多い時には百を超えたとか。奥さんが趣味の時間を楽しめるようにと料理もすすんでされたそうです。魚料理はお手のもの。煮物、揚げ物、なんでも上手につくられたそうです。

「元気な頃はお寺の掃除によく出かけていたし、夫婦で本願寺にもお参りしていた」と息子さんからうかがいました。「『人の嫌がることはしてはならない』とよく聞かされました。きびしくも真っ直ぐで、まじめな父でした」。

30年ほど前にお寺に時計を寄贈していただきました。合わせてもすぐに時間が早くなってしまうのですが、今も止まることなく時を刻んでいます。

奥さんは先にご往生されました。ご遺体を前にして、「なんまんだぶ、なんまんだぶ」と手を合わせ、いっしょにお経をあげたこと、忘れません。

今日はお人柄についてもお子さんからお聞きしました。お寺を大事に思ってくださっていたことも知ることができました。

長い間、ほんとうにありがとうございました。

合掌

結婚会見の全文を読んで

秋篠宮の長女真子さんと小室圭さんが結婚にあたり記者会見されたことが大きく報じられています。

ワイドショーを全く見ない私にでさえ、さまざまな情報が入ってくるのですから、この間の報道はたいへん加熱していたということでしょう。

皇室の方と結婚する人は、確かに私人ではないかもしれないけれど、じゃあなぜ安倍晋三さんの昭恵夫人は私人なのですか、といいたくもなります。

お二人の記者会見の全文を読みましたが、困難にたいして励まし合い、支え合ってこられたことがよく伝わる内容だと思いました。自分たちの意思をつらぬいてよくここまでと思います。傷つけられた心を取り戻されるといいのですが。

それにしても、皇族の方々に家族の理想像を勝手に押し付け、そこからちょっとでも外れると叩くというメディアのあり方、おかしいですよ。世の中の家族の在り方は多様です。皇室だけは理想的な家族を演じないといけない? そりゃ息も詰まることでしょう。ほんとお気の毒です。

さて、メディア、ワイドショーは、それに踊らされる心の荒れた人たちは、次は何に対して刃を向けるのでしょうか

総選挙です

次の日曜は投票日です。衆院選は4年ぶりとなります。

4年前は中央仏教学院で学生生活を送っていました。学校では投票に行きましょうの呼びかけもされません。若い人たちに投票に行ってほしいと思った中年の私は、クラスの若者たちに声をかけてみることにしました。

今でも思い出すことがあります。登校したMさんに、「選挙行くの?」と聞くと、「行きますよ。好きなんです」と。何か噛み合ってないなと思って、「選挙だよ」と再度聞いてみたところ、「銭湯と勘違いしてました」。そのMさんも今は僧侶です。今回ラインしたところ、「最近はこんな私でも政治について考えることが多くなりました。投票しますね」との返事がありました。

ラインを送った全員から、「投票に行きます」との返信が。よしよしです。

ある若い方(僧侶)からは、「選挙行きます。ところで最近ストレスを感じていて、今度愚痴を聞いてくれませんか?」とのラインがありました。お坊さんも大変なのです。

ふだんはほとんど連絡を取っていませんでしたが、選挙を縁にして、またつながっていきたいなと思います。

今回の総選挙は多くの選挙区で野党が一つにまとまり与党の自民公明と対峙しています。初めてのことです。昨日の静岡での参院補選は、まさかまさかの与党敗北でした。

世論調査を見てみると、野党政権とまではいかなくても与野党伯仲を期待する有権者が増えているようです。それだけ与党の政権運営に不満が高いということです。だからこそ多くの小選挙区で野党が1人の候補者でまとまっていることに意味があります。これまでにも増して1票の意味が大きな選挙。みなさん、投票に行きましょう。

明日の天気は変えられないけど、政治はかえられる、かもしれません。

劇団民藝『野の花ものがたり』

午後、劇団民藝の公演『野の花ものがたり』を観てきました。舞台は鳥取市内にある野の花診療所のホスピス病棟。モデルは同診療所の徳永進医師です(劇中では徳丸進医師)

第一幕では末期の患者さんがまだ比較的元気な様子が描かれ、第二幕では、それぞれ死に向かっていく姿が描かれます。

胸に詰まる作品でした。でも、とてもあたたかい気持ちにもなりました。

徳丸医師は劇中で問いかけます。「なぜ人を殺してはいけないのか」と。「死は豊かである。死は権利である。死ぬことは自動詞です。殺すことは他動詞です」

そして、たくさんの見取りを経験された先生ならではのセリフ、「誰もが勇敢に死んでいくのです」に、逆に生きていく勇気をもらったような気がするのでした。「死は無限へと続く途中駅」ということばにもハッとさせられました。

今日のチケットはご門徒さんからいただきました。この場を借りてお礼申し上げます。

岩美町限定のクーポン

最近、町の防災無線で、町内のお店で利用できるクーポンを配るとの案内が流れています。さっそく今日、届きました。合計6000円分です。

道の駅、喫茶店、ラーメン店、寿司屋、肉屋、パン屋、ケーキ屋、スーパー、コンビニ、釣具店、美容院、建具屋、遊覧船、自転車店、電器店、クリーニング、建築業、民宿、酒屋、和菓子店、陶芸etc

これは助かります。普段あまり行かないお店に、この機会におじゃまするというのもいいかもしれません。

ケガの功名?

先日、あるご家庭にお参りした際のこと。線香に火をつけ、炎を消そうと少し振ると、ぽきっと折れて黒い袈裟(布袍 ふほう)に落下。小さな穴を開けてしまいました。

知り合いの法衣店さんに修繕できるかどうか聞いてみたのですが、「継ぎはぎするしかありません」とのこと。10月から5月末まで身につける法衣ですから、もう一着買うことに。私の不注意でした。

すると坊守が、「輪袈裟をプレゼントしようか」と。届いたのがこちら。

こどもたち、トリ、キリン、トンボ、カニ、ネコ、シマウマ、ライオン、クジラ、クモ、バッタ、カメ、チョウが描かれています。

こういう輪袈裟があるんですねー。輪袈裟とは思えないかわいいデザイン。ありがたく頂戴しました。

お子さんたちがいるご家庭にお参りする際に使いたいと思います。