網代から底曳船が出港

明日から底曳漁が解禁です。これから来年の5月末まで、漁のシーズンです。

コロナ禍のもと、出港祭はことしもなく、ご家族や関係者がそれぞれの底曳船の出港を見送りました。

船に向かって手を振り、手を合わせる方も。胸が締め付けられるような光景でした。

豊漁と、そして何より安全操業を!

食料無料市の実行委員会

鳥取市内で数カ月に一度、食料を無料でお配りする実行委員会の会議に参加しました。

医療・労働・女性運動に取り組む方、そして私のような宗教者と、多彩な面々で構成されています。

これまで3回の取り組みで300人近い方が利用されました。また、継続的につながりをもち、時々、支援の食料を届けている方もいます。赤い羽根共同募金からも助成金がおりました。コロナ禍のなか、それだけこうした活動が期待されているということでしょう。

一人にできることは小さくても集まればできることは広がります。同じ思いを持つ人は案外いるものなんだなと発見できることは、スタッフにとっても喜びなのです。

と同時に、取り組んでみれば、救いきれない声がたくさんあることがわかります。そこに耳を傾ける自治体を、社会をつくっていくための一歩です。自己責任を押し付ける、迷惑をかけるなという風潮へのささやかな抵抗だと私は思って参加しています。

次回は年末の予定ですが、その前にも何かできることがあればさせていただきます。

荒野に希望の灯をともす

2019年、アフガニスタンで銃弾に倒れた中村哲さん。
このほど、現地での21年間の活動がドキュメンタリー映画となり、各地で上映が始まっています。

タイトルは
「荒野に希望の灯をともす」

http://kouya.ndn-news.co.jp


戦火のアフガンで、病に向き合い、井戸を掘り、用水路をとおし、大地を蘇らせ、今65万人の命が支えられています。

私は、中村さんの非業の死をきっかけにその活動を知ることになり、ペシャワール会の会員にもなりました。数ヶ月に一度送られてくる会報を読むたび、心洗われる思いがします。著書も数冊購入しました。

中村さんが座右の銘にしていた「一遇を照らす」
天台宗の開祖、最澄の言葉です。

残念ながら鳥取での上映は当面なさそうです。
一番近いのは、関西圏のよう。私も、機会を見つけて必ず鑑賞したいと思います。

みなさん、機会がありましたら、是非是非ご覧になってください。

動物係の日誌

坊守です。

この日曜は動物係からの近況です。

この頃、ター坊は首輪無しで過ごしています。
外に出ることのない完全室内飼いで、脱走願望はほとんどないので、当事者が好むままにしています。
ゴミ箱を漁ったり、新入りのおんちゃんにちょっかいを出したり、悪い子ぶりは野良猫級なので、間違えて外に出た場合、ご近所さんにも飼い猫とは思っていただけない恐れがありそう…。

ニンゲン側にも、首輪=鈴が無いと、居場所が分かりづらいという問題はあります。縁側やお気に入りのベッド以外にも、入り込める場所に気が向いたら収まってしまうので(そして熟睡)、タンスや棚の中に居て「あら、扉が開いてるわ」などと知らずに外から閉めてしまうと、行方知れずになってしまいます。
今日も、外出前に猫の居場所を確認してから出ようと思ったものの、ター坊が居らず、心当たりの6、7カ所にも気配がないのでした。
住職が気に入りのおもちゃを振り回して、ようやく2階の小部屋の隅で発見。ター坊は、眠り始めると呼んでも起きないほどのねぼすけな時があるので、今回もそんな状態でした。
黒猫は、特に目視が難しくて、思わず現場写真を撮ってしまいました。

当面は首輪フリーで過ごしてもらいます。

栄螺でございます

法事のなかった土曜日。朝から過去帳を記入し、その後は庭木の剪定のため網代道場へ。サツキ、ツツジなど短く刈り込みました。

作業中、近所にお住まいのご門徒さんがこられ、「栄螺食べられんだか」と。朝、潜ってとってきたそうです。

袋を開けてびっくり。沢山の栄螺です。

多くのいのちと、みなさまのおかげにより、このごちそうをめぐまれました。深くご恩を喜び、ありがたくいただきます。

「食前のことば」合掌

ずいぶんスッキリしました
6つのゴミ袋がいっぱいに

原発推進でいいのでしょうか

朝、BSNHKのワールドニュースは、ウクライナのザポロジエ原発で原発事故をかろうじて回避したと報じていました。隣接する火力発電所の火災により、原発に一時、電力を供給することができなかったそうです。原子炉を冷却できなければ炉心融解し、重大な原発事故を引き起こしかねかません。

日本では、原発の新増設を政府が検討しています。福島事故以降、新増設を見送り、「可能な限り原発依存度を低減する」としていましたから、大きな方針転換です。

これは、ロシアによるウクライナ侵略によって引き起こされたエネルギー不足に対応するためでしょう。ですが、福島原発事故に見られるように、大きな事故を起こせば人にも環境にも重大な被害をおよぼします。ウクライナで起こっている緊迫した事態は、紛争に巻き込まれるリスクの大きさを示していると思います。

東京に住んでいた2011年3月、東日本大震災と原発事故が起こりました。原発なくせの声を上げた方たちに刺激され、国会前での抗議行動にも参加しました。自分も安全神話に騙されていたこと、原発ムラと言われる莫大な利益を享受する関係者の存在、再生可能エネルギーの可能性などさまざまなことを知りました。

危機を口実に、再び原発推進でいいのでしょうか。省エネや再生可能エネルギーの推進こそ、危機を克服する道なのではと思うのですが。

久々のネコの泉

網代のご門徒さんのところにお盆懇志の受領書を届けてまわりました。先日、畑で実ったスイカをお供えしてくださったご門徒さんと道端で顔を合わせ、「スイカ、甘かったですよ」「当たりだったか」と立ち話に。この方は「ネコの泉」の主人でもあります。ナモのふるさとです。今日久しぶりに前を通ったら、5匹いました。

その後、田後へ。「お盆、地域の地蔵盆が終わり、一息ついただが」と世話役のご門徒さん。お墓についてしばし談義してお寺に帰りました。

ナモちゃん動物病院へ

坊守です。
今日は、通信制学校の継続手続きのため、有給休暇をとりました。今年度はスクーリングの日程が調整できませず、レポートを出した3教科が通っただけで、まだいくつもやり残しております。人生初めての留年です。ダブり学生です。

手続きが済めば、久しぶりに勉強でもしよう、と目の前にひろがる自由時間に胸躍らせて床を水拭きしていたところ、ナモがぺコンペコンと吐き戻しました。拭き取ると食べた草とともに薄いピンク色の液体が出ていました。
起き抜けにも毛玉を出していましたが、それとは明らかに違う(猫は毛づくろいでお腹にたまった毛玉を口から戻すことがあります)。
消化器官からの出血に違いなく、予約の取れた夕方まで様子をみながら、お医者さんに行くことになりました。


ポンポンを切ってもらって以来の動物病院です。
キャリーは蓋をあけておけば、自分で入ります。ところが今日はター坊が入っていて、びっくりしました。

「さあ、行こうよ」勘違いのター坊。


仕切り直して、カゴが玄関を出てから「ニャー!」「ニャー!」と悲しい声をあげ始めたナモちゃん。
これは初めての反応です。6月にポンポンを切られた体験が「ブッブに乗せられたら病院。危ない」という記憶として刷り込まれたのかもしれません。
助けて!の叫びは岩美町を出る辺りまで続きました。

さて、診察では吐いたものの写真と、現物を持って診てもらいました。本人は元気で、食欲もあることなどから、草で胃などに傷ができた結果と思われるので、今日のところは様子をみましょう、となりました。胃カメラは全身麻酔で猫への負担も大きいし、薬も今の感じなら出さなくてもいいでしょう、と着地。

ホッとしながら、物言わぬ動物は観察が大事、と再確認しています。

ちなみに、体重は6月の手術から1キロ増えて、3.7キロでした。「ナモちゃんは、4キロになっちゃダメよ」と、カッコいい女先生に釘を刺されました。

無事、家に帰ってきました。
ねえちゃん、お帰り。ター坊が帰ってきたナモを何度もなめる。

お盆法要懇志の受領書づくり

16日にお勤めしたお盆法要に、多くのご門徒さんが懇志を寄せてくださいました。本当にありがたいことです。そのお礼と、秋の行事案内をかねた受領書を作成しました。

蓮の季節はとっくに終わってしまいましたが、昨年、蓮の花の写真を載せた受領書を作成したところ、喜んでくださったご門徒さんがいらっしゃったので、今回も同様に。

部屋の外ではツクツクボウシが鳴いています。ボウシとは法師、つまり僧侶のことです。ご存じでしたか? 法師蝉ともいわれ、秋の季語でもあるそうです。