如衆水入海一味

今日で10月も終わりです。

日中は四十九日の法要、そして納骨がありました。先月、葬儀が3件あり、すべて今月に四十九日・納骨となりました。

私は田後・網代のお墓から眺める海が好きなのです。きょう海を眺めながら、『正信偈』というお聖教にある、「如衆水入海一味」(にょしゅうしにゅうかいいちみ)という偈文を思い浮かべました。「どの川の水も海に入ると一つの味になるように、等しく救われる」という意味です。

親鸞聖人も、海を思いながら偈文を練り上げていかれたのでしょう。

ここから眺める風景が好きなのは、景色がいいということに加え、大きないのちのながれのなかに、みなかえっていかれたのではないだろうか、という気持ちになれるからなのです。

半年ぶりの執行部会

浄土真宗本願寺派鳥取因幡組(そ)の執行部会が半年ぶりに開かれました。島根・鳥取の2県は山陰教区の所属です。組長さんが報告されましたが、今年度は教区の行事はほぼ全て中止となっているようです。組としては来年度の行事についても、今のところ具体化できる状況にはありません。

西法寺としても、感染対策をとりつつ、できることからやっていくしかありません。11月の役員会でもみなさんから意見を寄せてもらい、来年の行事について検討していきたいと思います。

びっくりしました

天候が回復したので網代道場の草刈りをしようとやってきたところ、

いつもは砂利の間から伸びている草が一本も生えていません!

これはKさんがしてくださったに違いないと、ご自宅にうかがうと、「3日ほどかけてやっただが。一度、全部抜きたいと思っとったけえ」とのこと。

ありがとうございます。

つぎに道場を使うのは来月14日の網代での報恩講です。これほどの根気はわたしにはありませんが、なんとかキープしたいものです。

ついで、なじみのなだばたさんにご講師さんのお昼のお弁当をお願いし、隣の漁協婦人部の店におじゃまするとご門徒さんがいらっしゃいました。話していたお相手は、田後のご門徒さんの妹さんでした。「『しんらんさま』が好きなんですよ」とのこと。「作曲は古関裕而さんですよ」とお伝えすると、なぜか手をあわせて感謝されました。「いやいや。なんのご利益もないですよ」

それにしても『しんらんさま』の人気、高いです。週末の法事にも、「『しんらんさま』の『はたらくてのひら あわせつつ』という歌詞が、なんともいいですなあ」とおっしゃる方がお参りされる予定です。

11月の報恩講では島倉千代子さんの歌う『しんらんさま』をまず聴いて、それからみんなで歌おうかなと思っています。

花壇づくりに参加

岩美まちづくりの会で管理している花壇のリニューアル作業に参加しました。

これまでの花壇について、ともに作業をしている岩美高校の生徒さんから、「畑みたい」との指摘もあって、レンガで囲む花壇につくりかえることになったのです。

午前中の作業でここまできました。あとは午後から高校生参加のもと完成をめざしますそうです。岩美高校のみなさん、よろしく!

米寿のお祝い

あすは網代のご門徒Aさんの米寿の誕生日です。この前の日曜、お祝いのプレゼントをもって坊守とうかがいました。

「あっとろしい」とAさん。鳥取弁で、びっくりした、恐れ多い、といった意味です。

坊守手作りです

私はAさんに誘われて習字教室にも通うようになりました。よき先輩であるとともに、年の離れた親友です。

俳句をはじめ多彩な趣味をもち、料理やお団子づくりが上手。お寺にも長年に渡ってお参りいただいています。

昨年の報恩講の直後にAさんは私に電話をくれました。「姑から『家事の手を休めていいからお寺に参りんさい』といわれたことがあった。そのことをきょう、久しぶりに思い出した」と話されました。

「前に生まれん者は後を導き、後に生まれん者は前を訪(とぶら)え」

中国の僧・道綽が『安楽集』に記した言葉です。Aさんと姑さんとの関係はこの言葉どおりだったのでしょう。そしてAさんと私・坊守もこういう関係ではないのかなと、ありがたく思っています。

1日早いですが、米寿、まことにおめでとうございます。

核兵器禁止条約について

核兵器禁止条約が10月25日、批准した国が50カ国となり、90日後に発効することになりました。

うれしいニュースです。

核兵器は違法であり、開発・実験・生産・使用が禁止されることになります。核保有国は無視するのでしょうが、違法であると認定されることは廃絶に向けて大きな力になることは間違いないでしょう。

「さるべき業縁のもよおせば、いかなるふるまいもすべし」(『歎異抄』)

人類は核兵器を作り出し、使用し、たくさんのいのちを奪いました。が、その間違いに気づき、正せるのも人間だけです。

長年にわたる被爆者のみなさんのご苦労に心から敬意を表するとともに、いっこくも早い核兵器の全廃をめざして、私も努力しなければ。

島倉千代子さんの「しんらんさま」

昨日に引き続き、本日は田後(たじり)での納骨のお勤めでした。まず仏間で合掌です。

西法寺通信を見ていただいたようで、御本尊の両脇の掛軸が反対であったことに気づかれたそうです。通信ではお仏壇の飾り方について紹介したのですが、目を通していただいている方から声をかけられることもあります。参考にしていただければ幸いです。

お経のあとは「しんらんさま」を流しました。島倉千代子さんの歌付きです。実は私もはじめて聴きました。

小さいお子さんもいっしょに歌ってくれ、「ボク覚えちゃったよ」と。

亡き方が好きでよく口ずさんでおられたという「しんらんさま」のこころは、世代を超えて受け継がれているようです。

島倉千代子さんが歌う「しんらんさま」のCDは1600円です。お寺で販売しております。

強風吹き荒ぶ

堤防に高波が押し寄せているのがわかるでしょうか。晴れですが強い風が吹いています。ここにくると自然の素晴らしさときびしさの両面に出会います。

さきほど網代での納骨のお勤めが終わりました。納骨は一つの区切りです。

「悲しいばっかりだといけないのですが」とご遺族の方がおっしゃいました。

悲しいというのは、忘れがたいつながりがあるから。人間としてのあかしではないのかなと思います。

そして、この墓地というところは、深い悲しみを抱えつつも、懸命に生きている人たちが、いのちについて思いをはせる場であるのではないでしょうか。

「その悲しみが生きる力になるといいですね」とこころのなかで呟いて墓地を後にしました。

南無阿弥陀仏

インターネット環境づくり

お寺内のインターネット環境をつくっている最中です。庫裏の方ではインターネットができるようになりました。しかし、本堂まではやはり電波が届きません。そこで、市内の電機量販店でWi-Fi中継機を買ってきました。

さっそくつないでみたところ、本堂でもインターネットができるようになりました。一安心です。

さて、市内からの帰り道、ちょっと遠回りして鳥取砂丘付近をドライブしました。

風が強く、波も荒れていました。

第10回 心のコンサート

11月21日(土)午後1時半より「第10回 こころのコンサート」を開催します。出演は、元デュークエイセスの大須賀ひできさん。そして玉木孝治さん拓人さんです。

ソーシャルディスタンスコンサートとなります。本堂への収容は最大30人を予定しております。密を避けるため、開け放っての公演となります。境内に椅子を並べて聴いていただくことになるかもしれません。防寒対策もとってご参加ください。