ケガの功名?

先日、あるご家庭にお参りした際のこと。線香に火をつけ、炎を消そうと少し振ると、ぽきっと折れて黒い袈裟(布袍 ふほう)に落下。小さな穴を開けてしまいました。

知り合いの法衣店さんに修繕できるかどうか聞いてみたのですが、「継ぎはぎするしかありません」とのこと。10月から5月末まで身につける法衣ですから、もう一着買うことに。私の不注意でした。

すると坊守が、「輪袈裟をプレゼントしようか」と。届いたのがこちら。

こどもたち、トリ、キリン、トンボ、カニ、ネコ、シマウマ、ライオン、クジラ、クモ、バッタ、カメ、チョウが描かれています。

こういう輪袈裟があるんですねー。輪袈裟とは思えないかわいいデザイン。ありがたく頂戴しました。

お子さんたちがいるご家庭にお参りする際に使いたいと思います。

50回忌のお勤め

今日も2件のご法事です。うち1件は50回忌。ご往生されたのは1972(昭和47)年。私は当時3歳です。網代の道場に住んでいました。

日本列島改造論、札幌オリンピック、浅間山山荘事件、沖縄本土復帰。

銀行キャッシュカードが初登場、初心者マーク義務付け、パンダ来日、消える魔球付き野球盤が発売される。

この年にあったことです。

沖縄が日本復帰したのはこの年なんですね。若い頃から何回か、沖縄に行ったことがあります。那覇市、沖縄市、名護市とさまざなところに行きました。沖縄そばやもずくの天ぷら、チャンプルーにはまりました。米軍の車両をしょっちゅう見かけました。戦闘機の爆音にびっくりしたこともあります。基地のない沖縄という願いは50年経っても実現していません。

消える魔球付き野球盤。私の子供の頃、この野球盤を持っている友達の家は遊び場でしたね。アナログの楽しさ。いまでもあるんでしょうか?

法事には、当時生まれていなかった方もお参りでした。会ったことのない方のことを思い、手を合わせる。すごいことです。亡き人がいたからこそ、この私もあると感じることができるのではないでしょうか。長い時間をへて法事を勤めていただいて感謝です。

法名は生前にも受けられます

昨日から冷たい雨が降りしきっています。本堂のエアコンを稼働させました。この分だと、10月末からストーブをつけないといけないかもしれません。

今月は20件をこえるご法事があり、今日は3回忌のお勤めでした。コロナの影響で、県をまたいだ往来ができず、こちらにお住まいの数人のご家族でお参りされる場合がほとんどです。

昨年は12月半ばに大雪が降りました。今年も雪が多いという長期予報のようです。年末に故人のご命日を迎えるご家族も、少し前倒しをして法事にお参りされる方が多いこともあり、例月より多い法事の件数になっているものと思います。

法事の後には相談事をうかがうこともあります。昨日は、「法名を生きているうちにもらいたい。どうすればいいんですか?」との質問をいただきました。法名は、西本願寺で行われている帰敬式にお参りすれば授かることができます。また、一般寺院でも、法要・行事とあわせて本山から出向された僧侶より帰敬式をとり行っていただくことで授かることができるようです。

私は釋大朗(しゃくだいろう)と名乗らせていただいています。多くのご門徒さんが生前に法名を授かって、念仏者としての自覚を持っていただけるよう、機会を用意したいと考えているところです。

私からお参りの方にお願いするときもあります。「クロスワードパズルの回答を送ってくださる方がいなくて凹んでいます。みなさん、ぜひ、送ってください」と先日、法事でお願いしたところ、一人の方がメールで回答を寄せてくださいました。

このブログを読んでくださっているご門徒のみなさん、パズルの回答を送ってください!

お墓参りと幸福度の関係

昨日の3回忌のお参りでのことです。
「毎月お墓参りに欠かさずいっています。おばあちゃんに見守られている気がするんです」とおっしゃるお孫さんがお参りでした。おばあちゃんとの深いつながりを毎月、確認されているのだと思います。

いま、『これからの仏教 葬儀レス社会』(興山社、櫻井義秀著)という本を読んでいます。以前、このブログでも紹介したことがありますが、著者の櫻井義秀さん(北大大学院教授)は、2018年に興味深い調査を行っています。この著書でも紹介されていますが、墓参りと幸福度の相関関係についてです。

図表にあるように3つの設問があります。
お盆やお彼岸に墓参りをするか
地域のお祭りに参加するか
宗教団体の集まりに参加するか



お墓参りを「よくする」人の幸福度は高い。少し意外なのが、「たまにする」人の方が、「しない」人よりも幸福度が低いという結果です。櫻井先生は、「中途半端にやると満足感がかえって得られないのです。先祖や両親の墓が遠く離れた故郷や不便な場所にあるために頻繁に墓参りができない。このことは気持ちがある人ほど負い目となります。だから、墓じまいをする人がいるのです」と記しています。

そして、「現代の家族や個人の状況にあった葬儀・追悼のかたちを提案し、宗旨の別なく誰にでも『最期の安心」を提供する時代になったのではないでしょうか」と指摘されています。

西法寺でも、納骨堂にお墓を移したことをきっかけに、年5回の納骨堂法要に毎回のようにお参りされるご家族があります。遠くからお布施を送ってくださる方もあります。お墓に関する不安や悩みをよく聞いて、お寺として、手を合わせることのできる場を用意することにもっと取り組んでいかなければならないなと感じています。

そんなことを思いつつ、今日は納骨堂の前の落ち葉掃除をしていました。

青い柚子胡椒

坊守です

なんと冷えるのでしょうか。先週の木曜日、居間にホットカーペットを敷きました。

先週アタマには冷房を入れたり、扇風機をまわしたりしていたのに、涼しくなる時はこんなにもガタッと気温が下がるのですね。


中庭で、前の冬の雪にあたって半分以上小さくなったユズの木に青い実がなっていました。鍋を食べる機会も遠くなさそうなので、皮を細かくおろして、青い唐辛子をあわせて練って、柚子胡椒づくりをしました。


柚子胡椒は、スーパーでも手に入る調味料ですが、九州が発祥の地。胡椒(ペッパー)は入っておらず、唐辛子を胡椒とよんだようです。

庭の柚子を使ってつくるのはこれが3回目、いままでは、年末に実が黄色くなってから、トウガラシの粉をまぜて、だいだい色の柚子胡椒を作っていました。ところが、今年の実は1個落ちても惜しいほどの少量なのです。青くて辛いトウガラシもタイミングよく店頭にありました。
いままでは合格点でしたが、青いものはどうでしょうか。
昨年までのものは、お鍋はもちろん、焼き餃子につけても美味しかったのですが。

ちなみに、柚子胡椒のレシピは…
おろした柚子の皮+青いトウガラシのみじん切り(タネやわたをとり、柚子の皮と同じ重さで)+塩(柚子とトウガラシの重さの2割程度)

お参りしてくれてありがとう

法事が終わった後、お参りされた方と立ち話をしていると、小学2年生の娘さんが何やらホワイトボードに描いています。「あとで見てね」とのことで、見てみると、、。

顔を見たことのないおじいさんと、私へのメッセージでした。袈裟まで描いてくれています。なかなかの観察眼。私の顔は笑顔でした。

何が分かったのかはよくわかりませんが、仏さんの話は小学生にも届いたのかもしれません。

ありがとうYちゃん! また会いましょう。

「あう」ということ

今日は百箇日のお勤めがありました。百箇日は卒哭ともいいます。哭は、口が2つ横に並び、下に犬と書きます。泣くことを意味します。泣くことを終わりにしようという意味が卒哭にはあります。

こんなことをお話ししました。

昨年ご往生された方から以前うかがったことがあります。「夫の百箇日が済んだ頃から、悲しいという気持ちとともに、であえてよかったな、楽しいことも多かったなと思えるようになりました」

「あう」ということば、どんな漢字が思い浮かびますか。

会う 逢う 遭う そして遇う。

会うは、予定していたものが顔を合わせること。逢うは、親しい人に会うこと。遭うは、ひどい目にあうこと。遇うは、期せずして会うこと。

私は、この方が遇うという意味でおっしゃったのではないかと思っています。会うには別れがあります。しかし、遇うは別れではないのだなと教えられたのです。

今日は百箇日です。この世での出遇いに感謝するとともに、いまは阿弥陀さんとともにいらっしゃる亡き方との出遇いに感謝し、手を合わせるひとときとしましょう。

心配の極みなのです

きょうの33回忌のお参りでのこと。ご門徒さんが、「阿弥陀さんは前屈みになって立っていると話されたけど、どういうことですか?」とお尋ねでした。

法要の趣旨を表した文(表白)で、そのことに触れているので、関心をもたれたようです。

そこで、実際に阿弥陀さんを横から見ていただきました。

「たった今、私の方から救っていくぞ」とのお姿なのです。それほど私たちのことが心配だから。心配の極みのお姿です。

そのお姿に触れた時、自然と手が合わさり、頭が下がり、なんまんだぶがでてくるのではないでしょうか。そして仏さんの心に、ほんのすこしではあってもかなう生き方をさせていただこうとの気持ちが湧いてくるのではないでしょうか。

ご門徒さんに説明しつつ、いつも自分に言い聞かせているのです。

お参りいただいてありがとうございました。

法の庭とて けもの跡

今年89歳になられるご門徒のMさん。俳句が趣味で、その材料を探しに先日、お寺の境内を散策されていました。それをもとに句を詠まれたとのことで、今日、網代の習字教室の際に作品を見せていただきました。

大壺に 生かされ蓮も 実を飛ばし

紅葉散る 納骨堂は 安けらし

身に入むや 法の庭とて けもの跡

ウチの境内には、猪がミミズを掘り返した跡があるのです、、、。仏法にふれるお寺も、野生動物にとっては生き物を得るための場所ですから。

『花鳥』という俳句集に掲載されるとのこと。同8月号では巻頭をかざり、句とともにMさんの顔写真とコメントも掲載されました。

岬青し 若葉の風を 胸に留め

網代の風景が目に浮かぶ一句です。

ネコとムートン

動物担当、坊守です。
このところ「10月なのに暑い」という会話をしていましたが、来週あたりから気温が下がる予報です。
そこで、子猫があたたかいように、とフワフワの寝床をホームセンターで買ったのですが、本人はまったく使わないという悲しい展開に(おもちゃだと思ったようで、組みついて一生懸命蹴っています)。

困ったなあ…と考えていたらムートンのはぎれを500グラム1単位で売るお店を発見。彼らはムートンをかけた椅子がお気に入りで、ニンゲンが座っていると、順番待ちをする位なのです。


ネコのカラダやお尻なんて小さい面積ですみますから、これでお座布団をつくることにしました。

さあ、どうだ?