11月も終わりです

今日は雨模様ですが日中は気温が高く、長袖一枚でも過ごせる天候した。あすから師走というのにどうなっているのでしょうか。

今日は本堂のストーブ用に灯油を買いに行ったり、法事にお参りのご門徒さん宛にお礼ハガキを書いたり、依頼されていた過去帳に記載したり、1ヶ月分の会計をしたり、支払いで郵便局や銀行にいったりという具合でした。お寺の掲示板も考えていたのですが、まだ浮かばず、明日にします。夜は岩井区の区議会があります。

檻に入れておくのは寒いかなと思って飼い猫のタリを部屋の中にだしておいたのですが、昼に帰ってみると、エサの入ったプラケースの引き出しを開けてペースト状のえさ(ちゅ〜る)を何個も噛んで放り散らしていました。引き出しが開かないように重しをしていたのですが、力をつけてきたタリには昼飯前の仕事だったのでしょう。

「ネコを叱る前にちゅ〜るを置くな」

これはお寺の掲示板にはだせませんね。

ネコをしかる前に魚をおくな

お寺の門前の掲示板の言葉を紹介する書の第2弾が、この秋発売されました。今回はどんな作品があるのかなと本をめくっています。うなづくことしきりです。

これ、ほんとそうですね。ネコを飼っている方は全員共感されるのでは?

猫をしかる前に魚をおくな

書かれた板橋興宗さんは生前、曹洞宗の管長を務められ、自坊では、境内で数十匹の猫のお世話をされていたそうです。

ネコが悪いと腹を立てるのではなく、原因をつくった自らをかえりみようということです。耳が痛い。金言です。結果には必ず原因があるのですから。

そして、オードリー・ヘップバーンさんのことば

オードリーさんが晩年息子さんに読み聞かせたサム・レヴェンソンの詩の一節です。

人は年を取るにつれて 自分には二つの手があることに気づきます 一つは自分自身を支えるため もう一つの手は他の人を支えるため

本書の最後に紹介された掲示板でした、

この書を監修した僧侶の江田智昭さんは、「『自分を助ける手』ばかりに目を向けるのではなく、『他人を助ける手』の存在を常に忘れない人間になりたいものです」と自らの思いを記しておられます。

お寺の勉強会の最終回でした

坊守です。
冷え込む気候となりました。
気合いを入れたい時や足腰が少々怪しい時は、近所の岩井のゆかむり温泉(共同浴場)にドボンとつかりにいくのですが、今朝は柚子湯でした。11月最後の日曜日です。

午後は「西法寺 念仏者のつどい」の第5回・最終回でした。
テーマは「和讃」。『正信偈』をあげた後に続ける、あの6首のことです。ひとつひとつの意味を住職が解説し、皆で読んでいきました。
このつどいは、今年はじめてのこころみでしたが、ご同朋の皆さんといっしょに学ぶ時間は楽しかったです。


皆勤の方には、本山のお箸が贈られました。「食事の言葉」が書いてあるんです。

食前●多くのいのちと、みなさまのおかげにより、このごちそうをめぐまれました。○深くご恩を喜び、ありがたくいただきます。

食後●尊いおめぐみをおいしくいただき、ますます御恩報謝につとめます。○おかげで、ごちそうさまでした。


講師の住職もご苦労様。来年も企画を考えて下さいな。

帰宅したら、タリ坊がベッドに入っていました。不器用な彼は狭い入り口にひるんで、顔だけつっこんであきらめるということを繰り返していましたので、今日やっと成功したようです。笑

お寺を「心の居場所、よりどころ」へ

今日も冷たい雨が降っています。明日のお寺の勉強会の準備も佳境。その合間に、責任役員会の報告を作成しています。

西法寺には責任役員が4人、うち住職は代表役員です。この4人で責任役員会を開いています。その概ね一週間後に総代さんに集まっていただいて総代会を開催する流れになっています。明日は勉強会のあと責任役員会となります。

今年を振り返りつつ来年の方向性について相談することになります。

今年は春に山門の修復、11月の屋根瓦の修復を行いました。来年も境内の整備を進める予定にしています。また、年間5回の法要(春秋彼岸、永代経法要、お盆法要、報恩講)、西法寺念仏者の集いなど法要と研修会(勉強会)にも引き続き取り組む予定です。定期的にお寺清掃も行います。秋には11回目となる「心のコンサート」も予定しています。ほか何ができるかみなさんと相談することにしています。

毎月の「お寺の掲示板」、寺報の年4回発行、ホームページの連日更新も継続を目指します。

その一つ一つの機会で、いまお寺に関わっていただいている方とのつながりを大切にすること、これまでお寺と関わりのあまりなかったご門徒さんとつながること、この2つを目標にして取り組みます。

その点で、今年うれしかったことは、法要にも、お寺の掃除にも、「初めて」というご門徒さんが参加されるていたことでした。

みなさんの力をお借りしてお寺を「心の居場所、よりどころ」へ。

あられが降りました
ストーブで暖をとるナモとタリ

僧侶の意見交換会に参加しました

きょうは葬儀会社と僧侶の意見交換会がありました。会場は鳥取市国府町にある長通寺。広い敷地、そして大きなお寺さんでびっくりしました。

鳥取市生まれの日本画家、八百谷(やおたに)冷泉が、お寺に身を寄せていた数年間の間に描いた障屏画などを見学しました。芸術にうとい私はこの方を全く存じ上げませんでしたが、冬の日本海を描いた本堂の襖絵、見事なものです。本堂の裏の部屋、書院にも襖絵をはじめたくさん展示されています。美術館に来たかのようです。一つ一つを若いご住職がていねいに説明してくださいました。

本堂には彼が描いた天女の絵もありました。

戦中の作品です。将来の女性はきらびやかであってほしいとの願いを込めて描いたそうです。冷泉は絵の仕事も家族も捨てて鳥取に戻り、お寺に置いてもらったといいます。その間に、たくさんの絵を描き、お寺に寄贈されたのです。ここを心の拠り所にされたのでしょう。

見学を希望される方はお寺まで事前に連絡してくださいとのことでした。

意見交換会の方では、最近の葬儀やお墓事情について様々な体験談が語られました。あるご住職はことし、お布施のない葬儀を3件勤めたとおっしゃいました。頭が下がります。今日は急の法務で参加できなかった住職さんも何人かいらっしゃったようです。一年前に始まった時は物珍しさもあってか30人以上が参加されました。きょうは一桁でしたが、他宗派の方と意見交換できる貴重な場です。来年も引き続き参加させていただきます。

皆勤賞のプレゼント

次の日曜のお寺の勉強会に向けて、にわか勉強中です。きょうはこの2冊の本とにらめっこしています。

僧侶の心得。「終身僧侶の本分を守り、勉学布教を怠らないこと」。わかっているのになかなか継続しません。険しい道のりです。

ことしからスタートさせた年5回の勉強会(西法寺念仏者の集い)なのですが、毎回来てくださる方が多く励みになります。

勉強していて思うことがあります。仏教というものは、マニュアルではありません。本当の自分の姿に気付かされるとともに、仏のみ教えにハッと目が覚まされることがあるのです。今回学ぶ親鸞聖人の記した和讃にもそんな魅力があるように思うのです。

「皆勤者にはささやかな記念品を差し上げます」と宣言してはじめました。いまのところ6人の方が4回とも参加されています(と記憶しています)。そして今日、記念品が届きました。使ってくださるとうれしいのですが。

私の発表の方はまだ道半ばですが、とてもいい勉強をさせてもらっているなあと思いつつ日曜に向かっています。

to be continued

霰降るなか

午前中、漁の合間のわずかな休みを利用して船主さんが法事にお参りでした。この時期は境港にいらっしゃいます。町内の家に帰ることはほとんどなく、船で寝泊まりされているそうです。

いまはカニ漁の真っ最中。オスのズワイカニは10年ほどかけて成長するそうです。年々、水揚げは減っており、ますます高級になっているとのことでした。

午後の予定をうかがうと、これから境港に帰って出港されるとのことでした。岩美町から車で2時間以上はかかるでしょうか。それでもお寺に参ってくださるのですから、仏さんを大切にされる、そのこころがありがたいのです。

「63までですから、あと5年は漁にでます」とのこと。どうか気をつけて!

除雪機の点検をしていただく

今日も肌寒い1日です。ご近所の方によると、「なんだぁ、山の方は雪が降るかもしれんっていっどったで」とのことです。

もうすぐ雪の季節がやってくるのでしょうか。

午後、ご門徒さんに除雪機の点検とオイル交換をしていただきました。以前、除雪機を持っておられたそうです。メカに強い方ってほんと頼もしいです。

出動機会が少ないほうがありがたいのですが。

お寺の勉強会に向けて

今日は一日雨です。風も強く、冷え込んできました。

次の日曜はお寺の勉強会の最終回となります。先日は町内のスーパーで、「あの時間が楽しみなんです」とご門徒さんからありがたい言葉をいただきました。

今回のテーマは、親鸞聖人の和讃です。和讃とは仏様を和語でたたえた讃歌です。七五調の形式で四句を一首とします。親鸞聖人は生涯に五百をこえる句をつくりました。今回取り上げるのはご門徒の皆さんが最も親しまれている六句となります。

一句目は、

弥陀成仏のこのかたは いまに十劫をへたまへり 法身の光輪きはもなく 世の盲冥をてらすなり

長い長い時間、途切れることもなく、私の闇を切り裂こうと働き続けておられた仏さまへの感謝を親鸞聖人は詠まれたのでしょう。「世の」とは、私自身であり、またみんなということでしょうか。そんなことを想像しつつ一句一句、眺めています。

ただし不正確なことをお伝えするのはいけないので、勘所は中央仏教学院時代にいただいたプリントを読み返して参考にしています。

せっかくですから、一句ずつ声に出してみなさんで読んで、読み方をマスターできるようにもしたいと思っています。

来年はどうするか。これはみなさんの意見を、ふまえて考えることにします。

今年の法事もあとわずかとなりました

今日は1周忌と3回忌の法事がありました。1周忌はご往生されてから丸一年、3回忌は丸二年で迎えます。ご往生されてから年末までを1回忌と数えますので、丸二年で3回忌という数え方になります。


お通夜・葬儀とも私が勤めさせていただきました。その際にうかがったことをメモした手帳を見直したり、法話のテキストを読み直すなどして法事にのぞみます。


「65歳まで漁師でした。イカ釣りに精を出し、海が生きがいの夫でした」「母は早くに夫を見送りました。体が丈夫で100歳近くまで家で元気に過ごしていました。孫、ひ孫、そして玄孫にもめぐまれました」そんなメモ書きを読み直していると、いのちの不思議さを思うのです。
葬儀が終わり、お経のCDを求められたご門徒さんは、今も朝晩とCDをかけて読経されているそうです。先日の報恩講にもお参りされていました。きょうも上手にお経をあげられました。


今年の法事も、もうあとわずかとなりました。年末には雪が降ることもありますので、どうしても秋にご法事となるのです。一回一回、心を込めてお勤めさせていただきます。