梅雨らしいといえば、まさにその通りなのでしょう。今日も雨が降り続いています。鐘撞堂(かねつきどう)のそばで咲くガクアジサイも、今がちょうど見頃です。カエルたちが喜んで鳴いています。

朝一番で、お寺のお便り「西法寺通信」を70通郵送しました。大半は鳥取市内宛てですが、遠くは神奈川、東京、千葉にお住まいの方々へもお送りしています。遠く離れた方も、ふるさとを少しでも感じていただければ。
昼前、いつものように「ネコの小径」をくぐって我が古家(ふるや)へ。その左手には、大きな紫陽花が花を咲かせています。
この冬の大雪で大ダメージを受けた我が家の紫陽花ですが、今では茎を力強く伸ばしています。その生命力はすごいものです。今年は剪定(せんてい)をしなかったため、むしろ伸び放題になっている気もしますが、次々と花を咲かせ、6月からは本堂の仏花としても立派に活躍してくれています。

紫陽花は日本が原産です。江戸時代に来日したオランダ人医師のシーボルトがヨーロッパに紹介したところ、「東洋のバラ」と珍重されて一大ブームを巻き起こしたそうです。彼は日本から2,000種類もの草花を本国に持ち帰ったといいます。経済価値のあるものを持ち帰って商売にするというのが、当時の大国(宗主国)の役割だったのでしょう。その後、ヨーロッパで品種改良が進み、4枚のガクの部分が変化して、私たちがよく知る丸く咲く紫陽花が生まれたということです。それがまた、日本へと逆輸入されたそうです。
今、世界中でどれほど多くの人がこの紫陽花を眺めているのでしょうか。目の前の一輪にも、歴史があるのです。
