本日は午前中、2件のご法事をお勤めしました。
1件目は一周忌のご法要です。
故人さまは大の阪神ファンで、タイガースの法被(はっぴ)を身にまとって荼毘に付された方でした。「法名に『虎』の文字を入れてほしい」というご家族のご希望を受け、「號(ごう)」の一字を法名に加えたこと、今でもよく覚えています。
「名號(みょうごう)」とは、南無阿弥陀仏のこと。それ以来、この方のご法名を目にするたびに、虎のように大きな声で、私に向かって「南無阿弥陀仏」と呼びかけてくださっているように感じるのです。
もう一つ、思い出したことが。
逮夜法要の日、ちょうど大リーグのワールドシリーズの真っ最中でした。ドジャースとブルージェイズが球史に刻まれる大熱戦を繰り広げていたときです。
延長18回までもつれ込んだ第3戦の日にご法要があり、朝から始まった試合は昼を大きくまたぎました。お勤めが終わり、お茶をごちそうになっていた時、サヨナラホームランで決着。息子さんが「ドジャースが勝ったで!」と教えてくれたのを覚えています。あれから、もう1年が経ったのです。
2件目は、三回忌のご法要でした。
今週はご葬儀やご法事が続いていたこともあってか、途中、少し声が出づらくなる瞬間がありました。しかし、お参りのみなさんの中に上手に読経される方が何人もいらっしゃり、その声に支えられてお勤めを終えることができました。
この故人さまは、地域のご門徒の中心として長年尽力された方です。97歳までお寺にお参りくださり、「ありがたい、もったいない、なんまんだぶ」「私はお寺のおかげで長生きさせてもらいました」とおっしゃっていました。本願寺にも何度もお参りされ、生前法名もお持ちでした。
親鸞聖人は『正信偈』のなかで、次のように示されています。
「必至無量光明土 諸有衆生皆普化」
(計り知れない光明の浄土へと至れば、あらゆる迷いの衆生を等しく導くことができる)
ご往生された方たちは、仏さまとなられ、今も私たちをあたたかく導いてくださっているのではないか。そんな思いを抱かせてくれた本日の法要でした。