この2日間、冷たい雨が降り、朝晩の冷え込みが厳しく、再びストーブにお世話になっています。
今日は朝からパソコンソフト(冊子を作るため)の勉強に時間を多く使いました。
通夜・葬儀で使用している手製の経本が、かなりくたびれてきたので、作り直して業者に印刷してもらおうと考えています。そのための下準備です。
午後は、本願寺派の月刊誌『宗報』3月号、4月号を熟読しました。
3月号は賦課金の見直しにについての答申が掲載されていました。
西法寺もそうですが、本願寺派寺院は本願寺派に賦課金を毎年納めています。その在り方が見直しされることになっています。例えがあっているのかわかりませんが、コンビニ本社とコンビニ店舗のような関係です。寺院の収入の中から一定の額を納め、本願寺派が運営されるという仕組みです。
本願寺派には、宗会という議決機関があります。年に1回開催され、基本方針の審議、予決算の議決などを行っています。国会のようなものといったらイメージできるでしょうか。今年は、2月22日から3月3日まで開かれたそうです。4月号には、宗会の内容が詳しく報じられていました。35ページもありましたので、読み通すのにかなり時間を要します。
本願寺派総長の執務演説というものが掲載されています。言い換えれば、総理大臣の施政方針演説のようなものです。
その中で、大手広告代理店で働いている寺族の方からの「提言」が紹介されていました。
「普段の生活で浄土真宗の情報に触れる機会は圧倒的に減少している。浄土真宗は多くの人にとって、未知のものになりつつある」「生活者にとってわかりやすいものにし、浄土真宗を開くということが、いま最も大きな課題ではないか」
確かにその通りだと思います。私は長く東京で暮らしていましたが、浄土真宗に触れた経験はほぼ皆無でしたから。
しかし触れてみると、思いのほか、フィットしたわけです。
人は、思い通りにしたい欲求と、思い通りにならない現実のはさまで生きていると思います。その人生において、「それでも救うぞ」という仏さまのお慈悲を感じながら、南無阿弥陀仏とともに生きていく道が浄土真宗なのではと思うようになりました。そういう仏さまの姿はいいなあ、自分も少しは真似して生きていかないともったいないなあと背中を押されるような。
みなさん、「未知との遭遇」も案外悪くないですよ。