わけもんをいただきました

今日で4月も終わりです。一年も1/3がすぎました。早いですねー、

網代の底曳船の船主さんご家族から、ハタハタとカレイ、エビをいただきました。底曳漁は5月末で今シーズンは終了。解禁は9月1日となります。

沿岸部には「わけもん」といって海の幸をおすそわけしてわけあう風習があります。私も網代を歩いていると、「お寺さん、○○○もって帰らんだか」と声をかけられることがあります。支え合い、助け合いの精神です。お金を出して買うのとはまた違う、ありがたさ、うれしさがあります。心づかいをに感謝、そしていのちに感謝です。

○多くのいのちとみなさまのおかげにより、このごちそうをめぐまれました。

◯深くご恩をよろこび、ありがたくいただきます。

山より高い鯉のぼり♫

岩井集落の愛宕山山頂に鯉のぼりを掲揚しました。あいにくの雨、風もなく残念ですが、ゴールデンウィークは晴れの日が多いようですから、風になびくこともあるでしょう。「屋根より高い鯉のぼり」と歌詞にありますが、「山より高い鯉のぼり」なのです。朝から4000歩ほど歩いていい運動になりました。山から降りてすぐ雨が落ちてきたので、いいタイミングでした。

 

山の直下にある東源寺さんの境内では見事な牡丹が咲いています。

明日からゴールデンウィークですね

今日は早朝から境内を清掃し、その後、法事を1件お勤めしました。
午後は網代の習字教室に参加。終了後、ご門徒さん宅で相談事をしつつコーヒーをよばれ、お寺に帰って法事のお礼ハガキを作成。夕方、家に帰ってネコのトイレ掃除&夕ご飯。そして人間の夕ご飯づくりと、なかなか慌ただしい1日でした。

明日は、朝から町内会の仕事で、山の上に鯉のぼりをあげにいきます。

明日からWithコロナのゴールデンウィーク。県外から観光や帰省で来られる方もたくさんいらっしゃることでしょう。

今日、ご門徒さんから、「ご院家さんは感染しないように気をつけないといけませんで」との言葉をいただきました。

私自身は、ほぼ毎日、法事がありますので、出歩くこともほとんどなさそうです。そんな中でも、畑(西法寺農園)、網代の花壇づくりは時間を見ながら取り組みたいと思います。

その様子は、また後日。

寺院と過疎問題

4月13日にスタートした、広島仏教学院の「オンライン仏教・真宗講座」。今日が3回目です。

本日2つ目の講義は「寺院と過疎問題」でした。西法寺がある岩美町も過疎指定地域ですから、講義を興味深く聞きました。

過疎という言葉は、古くからある言葉かと思っていましたが、昭和40年代に島根県匹見町の町長が国会で「過疎」という言葉を使用したことが始まりだそうです(諸説あり)。

都市部への移動、そして日本社会全体の人口減少というものは止めようがありません。しかし、田舎には田舎のよさがあります。山間の集落に住むご門徒さんは、「ご院家さん、ここは山は青きふるさと、水は清きふるさとですけえ」とおっしゃいます。

町内のご門徒さんの顔を思い浮かべると、一人、あるいは二人暮らしという方が少なくありません。ですが、お子さん世代は、同じ町内、あるいは鳥取市内で生活されている方が多く、親もとにすぐ帰って来ることができます。

田舎のよさを発信すること、そして、家から出られて生活されている方との関わりを持っていくこと。これが、地域を守るとともに、お寺を活性化させていく上で大切であると、改めて学ばされました。

講師の方は、「ふるさと」のお寺として、地域とともに存続することが、「ふるさと」を求める人たちの心の支えになる、と強調されましたが、全く同感です。

そうした視点もさらに意識して、寺院活動の活性化、地域社会への貢献をめざしていきたいと思いました。

日中国交正常化50年

昨日のニュースで北京の方達が満開の桜を楽しんでいる様子が報じられていました。日中国交正常化を記念し、1972年に中国で植えられた桜だそうです。日本からは桜の苗木が、そして中国からはパンダが日本に贈られ、大ブームとなったわけです。そうか、今年は国交正常化50年にあたるのか、と気付かされました。国と国との関係は友好的とは言い難い現状ですが、桜は中国の方達に愛されているのかと、なんだかホッとするニュースでした。

今からもう24年も前のことですが、2週間ほど中国を旅行したことがあります。北京、上海、南京、天津と見て回りました。南京では南京大虐殺記念館も見学する機会がありました。侵華日軍南京大屠殺遭難同胞紀念館が正式な名称です。旅の通訳をしてくれた、「日本が好き」という現地の若い女性が、涙ながらに展示について通訳してくれたことをよく覚えています。

当時の日本はいまのロシアのようだったのでしょう。ロシア兵のウクライナの人々への蛮行にふれるにつけ、そう思わされます。

「歴史は繰り返すで」ではなく、「繰り返さない」ために、私たちには何ができるでしょうか。

お寺の境内では牡丹が咲きました。中国の国花です。中国から伝わり、8世紀頃から栽培されるようになったそうです。

ホームページ開設4年目です

お寺のホームページを開設したのは2019年4月24日のことでした。昨日で丸3年を迎え、4年目のスタートです。見てくださっているみなさんありがとうございます。住職一人では毎日更新し続けること難しかったと思います。坊守さん、ナモちゃん、ター坊のおかげです。

これからも、鳥取の田舎の小さなお寺の日常をお伝えできればと思います。今後ともよろしくお願いします。

いっせい清掃はじまる

今日は朝早くから地区の清掃日でした。2期目の組長をつとめている私も、軽トラに同乗して刈った草を集めて回るなどしました。忙しくて作業の写真撮れず。集落を流れる蒲生川河川敷も草が刈られてきれいになりました。

ちなみにこの清掃には、県から参加者一人当たり100円、草刈機一台あたり100円の補助があります。ささやかですが区の財源にもなります。

みなさん、朝からご苦労さまでした。

和歌山からの届け物

坊守です。

ようやく週末になりました…と、書きたくなるドタバタの1週間が終わってくれてホッとしています。まだ少し積み残しはありますが、なんとかなるでしょう。

さて、そんな感じで半ドンで帰宅すると、実家のハハの予告(「畑から花イリスをたくさん切ってきました。冷蔵で送りますから、週末の花を買いに行かんといてね」)の通り、クール便で細長い箱が届いていました。

開けると…まあ、たくさん!!和歌山の実家では両親が退職後の趣味に、畑をしていますが、こんなにくれたら和歌山に花は残ってるんか?と、心配になるほどです。

イリスというのはアヤメ系のお花の大まかな呼び方で、西法寺農園にも何種類か作っていますが、まだまだ葉が伸びてきた程度で、花がつくのはまだまだ先のことだろうという状態。
日照時間か長くて温暖な土地ではもうこんなに咲いてるんやな、と山陰と瀬戸内の環境の違いを痛感しました。

お日様のあたたかさごと、本堂の阿弥陀さんにお供えできるように、花瓶に立てました。
黄色と青紫のコントラストがかわいいです。

藤と熊蜂

網代での納骨を終えてお寺に帰りました。亡き方の葬儀、そして今日の納骨と甥御さんがつとめてくださいました。縁というものはありがたいなと思います。

お寺に帰ると、クマバチが忙しく蜜を集めています。数えると4匹飛んでいます。藤はクマバチがいてこそ開花します。その関係は、相利共生と呼ばれるそうです。相手があってこそ生きられる、縁ということの大切さを、こうして目の前で、満開の藤の花とクマバチは私に教えてくれているのでしょう。

オンラインで「カルトとは何か」

広島仏教学院の「オンライン真宗・仏教入門講座」が13日から始まりました。昨日が第2回目。一つ目の講義は「親鸞聖人のみ教え」。昨日は、6回予定の講義の第1回目でした。

1時間の講義の「まとめ」をイラストレーターの方が図示するというユニークな手法をとっていました。うまいことまとめられるものです。

二つ目の講義は、特別講義で、「カルトとは何か」。講師を勤めたのは瓜生崇さん(真宗大谷派玄照寺住職)。

瓜生さんは、「詐欺的な手法を用いて勧誘したり、メンバーやメンバー候補者に対して、過度な同調圧力を加えて人格を変容させたり、精神的肉体的に隷属させたり、経済的に無理な収奪を行うなどをするもの」、これがカルトの基準であると強調されました。

「教えや、何を信じているかということで、それはカルトと認定することはできない。何を信じるかはその人の自由」。

では、何が問題なのでしょうか」

瓜生さんは、「その集団の教義や儀礼が〈奇異〉に見えるかどうかであってはならない。あくまでその集団が、個人の自由と尊厳を侵害し、社会的に重大な弊害をもたらしているかどうかであるべきである」(大貫隆『岩波キリスト教辞典』)

と強調されました。

講義を聞いて印象に残った言葉をいくつか。

「一つの権威のもとに人間を隷属させる兆候があるとき、十分に気をつけてください。自分たちの教団と決して無関係ではありません。人間の集団であるかぎり、カルトになる危険がある」

「人間は正しいことが大好きなんです。『間違いない』が大好きなんです。間違いであっても正しいと思い込むことはあるんです。『正しさ』に依存しやすいんです」

「僕らが戦前に生きていたら、中国を侵略することは正しいと思わされていたでしょう。浄土真宗は戦争をバリバリ支持していました」

「間違いを起こす可能性はいくらでもあるんです。まわりの影響で、自分の信念なんていくらでも変わるんです」

刺激を受けるお話しでした。

オンライン講座は、毎週水曜日午後1時から3時半まで。年間受講料は1万円です。見逃し配信もあります。

問い合わせは広島仏教学院オンライン講座まで