本日の葬儀でのこと。読経が終わり、施主さんのごあいさつの前に、お孫さんがおじいさんへの感謝の言葉を述べられました。
「遊びに行って帰るとき、おじいちゃんはいつも笑顔で『また来いよ』と言ってくれました。それが嬉しくて、また来週も来ようと思ったんです。おじいちゃんの孫に生まれてよかった。今度は私の家族を連れて、おじいちゃんとおばあちゃんの家に遊びに行きたい」
「和顔愛語」(わげんあいご)。「和顔」とは、やわらかな顔のこと、「愛語」とは、やさしい言葉のこと。『無量寿経』に出てくる言葉です。前に掲げられた写真は、まさにやわらかな笑顔でした。お孫さんの感謝の言葉から、故人さまの人柄が偲ばれ、さびしい中にも心あたたまるひと時でした。
11月は、毎週の逮夜(たいや)法要でご自宅に伺うことになっております。その折に、ご家族から、さまざまお話を聞かせていただけるのではないかと思っております。
葬儀をお勤めするたびに深く考えさせられるのは、「この限りある命を、いかに生きていくか」ということです。簡単にこたえを出せる問いではありませんが、先人のみなさまの歩みを聞かせていただくことは大変勉強になります。亡き人をご縁に、このような大切な問いをいただけること、ありがたく感じています。