梅雨らしい一日です。朝の法事の最中から、雨が降ったり止んだりを繰り返しています。

昨日のブログに、このようなコメントを寄せていただきました。
「仏様から見たら、武器を作っている会社の株を買って大儲けしている人を、どう思われるのでしょうか?」
非常に大切な問いをいただいたと感じています。私なりに少し考えてみました。
本来、仏教は正当な手段で富を築くこと、それで家族を養うこと、そして社会に還元することを決して否定していません。むしろ奨励しているともいえます。
しかし、コメントにあるように、人を殺傷する兵器を売る会社の株を買い、誰かが血を流すことで自分の懐をうるおす行為はどうでしょうか。これは、「生きものを殺してはならない」という仏教の根本的な精神「不殺生(ふせっしょう)」に背くことになってしまうのではないかと思います。
また、仏教には理想的な生き方の指針として「八正道(はっしょうどう)」という教えがあります。その中の一つである「正命(しょうみょう:正しい生活の営み方)」では、「人の迷惑になる仕事をしない」よう説かれており、避けるべき生業としてまさに「武器の製造と売買」があげられているのです。
「武器を作っている会社だと知りながら、大儲けしている人」について、「抑止力や平和のために貢献しているのだから何が悪いのか」という反論もあるかもしれません。ですが、現代の兵器はますます残虐になり、現実に今もどこかで使われています。
その悲しい現状をふまえれば、仏さまはこうおっしゃるのではないでしょうか。
「自らの欲を人の命の上に置き、間接的に他者の不幸と死を支えることになっていませんか。それがあなたののぞむ幸せですか。心を壊してはいませんか」と。