「あっ、ヒビが入っている……!」
それは「お寺フェス」の前々日のこと。玄関前を掃除していた時、ふと目に入った玄関ガラスのヒビ。これはまずいと、セロテープで応急処置を施して、あまりに格好が悪いので、フェスのチラシをガラスの上に貼って急場をしのいだのです。

フェスが終わり、業者さんに来ていただいたのですが、「2ミリのすりガラスは在庫がない。頼むと時間がかかるので、別の方にお願いされたほうがいいかもしれません」とのこと。そのままにはしておけないので、先週の土曜日に坊守が市内の別の業者さんへ電話をしてみると、「在庫ありますよ」とありがたいお返事が。そして今朝、来ていただきました。

お寺のの玄関は趣のある木枠ですが、湿気をふくんでいて、ガラスを出し入れするのは難儀だったようです。それでも、木枠を少し浮かせてすっと新しいガラスをはめ込み、修理は完了しました。

「いい細工がされてますね」
職人さんはそういって、建具をほめておられました。
「今回は一番下だったから直せましたが、別の場所なら建具屋さんにお願いしないといけなかったでしょうね」
この庫裡が完成したのはもう40年前以上昔です。
私は当時、高校生でした。
その時には、家が新しくなって嬉しいという気持ちだけでしたが、当時の職人さんが込めてくれた見事な技と想いに気づかされる、月曜の朝となりました。