昨年から年回法要にお参りいただいたご門徒さんにお礼の葉書を送っています。文面は何度か変えてきましたが、2月から写真にあるような内容にしました。

いつも親鸞聖人の和讃を一つ紹介していますが、今回は、
曠劫多生のあひだにも 出離の強縁しらざりき
本師源空いまさずは このたびむなしくすぎなまし
を紹介しています。
曠劫(こうごう)とは、きわめて長い時間のことです。その間じゅう阿弥陀仏のみ教えに触れる機会がありませんでした。このたびの人生においても、もし法然聖人に遇うことが出来なかったら、むなしい人生で終わっていたでしょう。
そのように師匠との出遇いを喜んでいます。
年回法要というのは別れたことからはじまります。悲しみとともに、出遇えたことを喜び、営まれるのではないかと思います。そして、その機会をご用意くださったのは亡き方に他なりません。
コロナ禍のなか、お参りされる人数は減っていますが、きていただけること自体ありがたいことです。
来週は平日もお参りが続きます。気持ちを込めてお勤めさせていただきます。