1周忌、そして葬儀へ

境内の蓮は、その後、鹿にかじられることもなく順調です。このまま何事もなければ次つぎに咲いてくれることでしょう。

午前中、1周忌のお勤めがありました。昨年の7月にご往生されたご門徒さんです。当時、境内にちょうど蓮の花が咲いていたことから、ご法名に「蓮」の文字を入れさせていただきました。妹さんが「きれいな名前をつけてもらった」と、深い悲しみの中でも喜んでくださった姿が思い出されます。本日、お参りを終えられたご家族も、帰り際に蓮を眺めていらっしゃいました。

午後は市内の葬儀会館へおもむき、葬儀をお勤めしました。実は数ヶ月前、ご親戚の方から「医師からあと数日かもしれないといわれていて」と、一度ご相談をいただいていたのです。その後は小康状態を保たれていたようでした。
おかみそり(帰敬式)のため、棺を開けると写真が数枚、枕元にありました。入院中のお姿ですが、口もとにはビールの缶が。もしかしたら、ご本人さまの最後の願いだったのかもしれません。お写真の中の故人さまは、満面の笑顔を浮かべておられました。
若い頃に東京へ集団就職され、15年ほどして鳥取へ戻り、長くこちらで働いてこられたそうです。趣味はマラソン。ユニフォームも、そっと棺に納められていました。

葬儀を終え、火葬場へ。今日もウグイスが「法を聞けよ(ホーホケキョ)」と、尊い教えを伝えるかのように鳴いてくれました。

夕方にはお寺での法要をお勤めし、納骨堂への納骨を無事に終えました。

生死(しょうじ)の苦海(くかい)ほとりなし 
 ひさしくしづめるわれらをば
 弥陀弘誓(みだぐぜい)のふねのみぞ
 のせてかならずわたしける
(親鸞聖人の和讃より)

裏山でヒグラシが鳴いています。小泉八雲は「未明と日没だけ歌ふ特別な黄昏の楽師」と記したといいます。

生死の縁にふれる、1日が終わりました。

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投稿者: 西法寺

西法寺のHPを管理している釈大朗です。よろしくお願いします。

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