昨日の午後、車を1時間ほど走らせて、ある「お墓の跡」を訪ねました。
先日、納骨堂にご遺骨を納められたご家族から、「かつての実家のお墓に一度手をあわせたい。一緒に行っていただいてお経をあげてほしい」と頼まれたからです。
朝からの強風に加え、現地が近づくにつれ激しい雨が降り始めましたが、ご自宅に着いたころには雨がやみました。さらに車で5分ほど走り到着です。
「あのあたりにお墓があったはずです」

そう教えられた場所を見上げましたが、お墓は確認できません。かつての面影はなく、山の一部と化してしまったのでしょう。幼い頃にあったという橋も渡ることができません。
ガードレールの上に持参した小さなご本尊を置き、ご家族と共に手をあわせます。山が風をさえぎり、雨も一滴も落ちてきません。
しかし、30分ほどのお勤めを終えた途端、待っていたかのように再び雨が降り始めました。スマホの天気予報によると、お勤めしていた30分の間だけ雨がやむ予報でした。まさかと思っていたのですが、その通りだったのです。
ご先祖のみなさんが喜んでくださったのか、私に不思議な力が備わっているのか。
もちろん、偶然でしょう。
けれど、このひと時は、私とご家族の心に深く刻まれた気がします。