葬儀が終わり、因幡霊場へ。丘の上にあり、まわりには林が広がります。
ご遺族より少し早く到着し、待っていると、あたりからウグイスが、「ホウ ホケキョ」と鳴いています。
室町時代の蓮如さんはご臨終の目前に鳴き声を耳にされ、「コノウクヒスハ 法ホキヽヨ トナク也」とおっしゃったそうです。
そのことを本で読んで以来、「(仏)法を聞けよ」と鳴いてくれているんだなぁと思って耳を傾けています。
荼毘にふした後、施主さんが、「お父さんが逝ってしまった」とつぶやかれました。その言葉に、私も胸が締め付けられるような思い。
「あなたもいつか死んでいくいのち。どう生きていますか?」と故人さまから問われているように感じます。
建物からでると、ウグイスがまだ鳴いています。
「法を聞けよ、法を聞けよ」