NHK BS1で、女王死去を報じるニュースを見ました。
「深い悲しみの時。なかなか受け入れがたい現実。とてつもない喪失感」とイギリスBBCは報じています。
フランス2は、「イギリスの人々はその人柄を愛した」と君主制を廃止した国らしい報じ方をしています。女王だからというよりも、人柄というニュアンスです。
キャッチ世界のトップニュースは、70年の君主としての歩みと共に、イギリス帝国時代の植民地支配の負の歴史は、今日も解決できていない課題であると伝えていました。
ニュースに触れ、法話できいたエピソードを思い出しました。
女王は、1975年5月10日に京都御所等を見学。そして西本願寺も訪れました。
御本尊阿弥陀如来の前にて御門主に 「 ここでは何をお祈りなさるのですか 」 と尋ねられました。
御門主は、「 人間が祈願するのでなく、阿弥陀様が先手をかけて、生きとし生けるもの ( 十方衆生 ) を必ずすくうと誓われているのです 」とお答えになりました。
「私もそのなかに入っていますか?」と尋ねる女王に、「オフコース」と御門主は返しました。すると女王は、帽子をとり、深々と礼をして敬意を表し、お帰りになりました。
今後、国葬が行われることになるのでしょう。日本での国葬は高まる批判の中で、イギリスの国葬は悲しみの中で行われるのでしょうか。
御門主と女王のやり取りは、英国王がイギリス国教会の首長であるという文脈の中で見れば、とても驚くべきことだと思いますね。
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私もそう思います。女王は十方衆生をすくうという仏の願いに敬意を表されたのでしょうね。
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