『NHK100分de名著』、新年の放送は金子みすゞさんがとりあげられます。松本侑子さんによるテキストを手に取って、昨日、一読しました。
大正時代の、まだ存在していた自由な空気感のなかで、みすゞは雑誌の投稿詩人として活躍します。ところが、昭和の戦争の時代になるとその活躍の場はなくなってしまうのです。「みんな違って みんないい」。違いを認めるみすゞのような心を真っ向から否定するもの。それが戦争なのでしょう。

本の中で「積もった雪」という詩が紹介されています。数日、雪と格闘している、雪を厄介者と思っている私に、思ってもみない視野を与えてくれました。
上の雪 寒かろな。つめたい月がさしていて。
下の雪 重かろな。何百人ものせていて。
中の雪。さみしかろな。空も地面(じべた)もみえないで。
今日の朝、雪かきをした際、雪の寒さを、重さを、さみしさを少し想像してみるのでした。
新年のテレビ放送、楽しみです。
みすずさんの詩にはっと気づかされますね...いろんなものの声が聞こえたのでしょうか? 繊細な方! 偉い方です !
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教科書に載っていたのをきっかけに、次女が詩集を買って読み出し、わたしも生い立ちを勉強しました。
あの時代、みんなが言いたかったことの代弁者なのかもしれない。今がいかに言論の自由があるか、、、いい悪いということより、やっぱりそれを規制してしまうようなことは、だめなんだろうなぁと思います。
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