今日は2カ月に一回のお寺の勉強会の日です。住職ふくめて8人の参加でした。

親鸞聖人が書かれた「正信念仏偈」の最後の回。3人の高僧方のお話です。
中国浄土教の大成者、善導大師。『往生要集』を記し、地獄ブームを巻き起こした源信和尚、そして親鸞聖人の師匠・法然聖人についてお話ししました。
話の後の交流の際、「話を聞いても忘れてしまうんですよ」とおっしゃる方がありました。私からは蓮如さんが、そういう質問に対して、「かごを水につけよ」と答えられたことを紹介しました。覚えようとすることは穴のあいたかごで水をすくおうとするようなもの。教えのなかにただ身を浸す、かごを浸すような気持ちでいたらいいのでは、ということです。
たとえ忘れてしまうことがあったとしても、今日は有意義だったなとか、また聞いてみたいなという気持ちになっていただけたら、そして、次もまたお寺に行ってみようと思っていただけたらありがたいですねとお話ししたのです。
あとから思ったのですが、「忘れてしまうあなただからこそ、助けないわけにはいかない」とはたらきつづける阿弥陀さんに、だからこそ頭が下がり、念仏が口から思わずこぼれ、手が合わさるのかもしれませんね。
次回は11/28です。