
「人のわろきところはよくよくみゆるなり。わが身のわろきことはおぼえざるものなり。わが身にしられてこころわろきことあらば、よくよくわろければこそ身にしられ候ふとおもひて、心中をあらたむべし。ただ人のいふことをばよく信用すべし。わがわろきことはおぼえざるものなるよし仰せられ候ふ」(蓮如上人『御一代記聞書』より)
室町時代の僧侶で、本願寺第8代の門主である蓮如上人の言葉です。
人の悪いところはよく見えるけれども、自分の悪いところは見えない。
自分でも悪いことをしてしまったと思うようなら、それはよっぽどのことであるから、心がけを改めなければならない。
自分の悪いところは気がつかないものだから、他者の声に耳を傾けなければならない。
ほんと、実に耳が痛い言葉です。
これができれば、人と人との関わりあいも、国と国との関係も、また違ったものになると思うのですが。