葬儀のあとの還骨(かんこつ)法要の際に読むお経の本を作り直しました。これまでは表紙も薄い紙だったので、随分くたびれてしまい、表紙は厚紙に。しばらくはこれでいけそうです。

お通夜や葬儀の際には、静かに参列される方がほとんどで、いっしょにお経を読まれる方は、ごくわずかです。還骨法要では、少なくない方がいっしょにお経を読んでくださいます。
浄土真宗のお経を読むことはそれぼど難しくありません。日常的なお勤めについては網羅されている勤行集があります。しかし葬儀の際に読むお経本は、おもに僧侶用のものはありますが、お参りいただいた方にお配りするには、サイズが小さすぎるように思います。
それもあって、お通夜、葬儀、還骨法要と、すべて手製の経本をお配りするようにしました。また、お通夜と還骨法要の際には法話の原稿をお配りしています。
もし手もとに何もなければ、お参りのみなさんは、「私たちには意味の分からないお経でも、故人には慰めになるのかな」といった具合に受け止められるかもしれません。決してそうではないと思います。
悲しい中にも、一つでも何か気がつくことがあれば、その助けに少しでもなれば、という気持ちでお勤めしています。そのためには、手もとに本があるということは、私にできる最低限の仕事であると考えています。