新型コロナ、鳥取でも感染の再拡大が続いています。
3回目の接種についても、町内の防災無線でアナウンスが始まっています。
ただし2回目から8カ月を経た人が対象です。6カ月ほどで中和抗体の値が下がると言われているわけですから、迅速な接種を進めることが感染予防には欠かせなくなっています。
同時に世界に目を転じると、接種状況には大きな格差があります。
世界の接種状況はアメリカやヨーロッパ、日本などの高所得国は6割を超えています。
一方で、低所得国は5%に過ぎません。
今日は、中村元さんの『原始仏典を読む』(岩波現代文庫)に目を通していたのですが、「おびただしい富あり、黄金あり、食物ある人が、ただひとりおいしいものを食べるならば、これは破滅への門である」とのブッダの言葉に出会いました。
仏教では分ち与えることを重視します。それを「ダーナ」と言います。「檀那」(旦那)はここからきています。漢訳では布施という訳語があてられました。
世界全体でワクチン接種をはじめとした対策を講じない限り、終息には程遠いことは、もう明らかです。国際機関や先進国が途上国へのワクチン供給と国内で行き渡るための仕組みづくりに力を尽くしてほしいと願うばかりです。