
スーパーマーケットでたまに会うご門徒さんがいらっしゃいます。
昨年、おはがきを差し上げた際に、「スーパーの友ですね」と書いたのですが、その後はお互いに顔を合わせることもありませんでした。それが先ほど、やはりスーパーで久しぶりにお会いしたのでした。
「あっ、○○さん、久しぶりです。やっぱりスーパーの友ですね」
「先生ですかな。買い物ですか」
先生はやめて欲しいのですが…。
その方がおっしゃいました。
「葬儀のときに先生が赤い本(経本)をくれて。それから毎日、朝晩、お経を読むようになって。だいぶ覚えましたで。毎日すると習慣になりますなあ」
初めてお聞きした話でした。
4月は地域の宅参りを予定しています。「今度ぜひ、いっしょに読みましょう」と別れました。
3月はお彼岸です。そして、もうすぐ東日本大震災から10年を迎えます。
3月のお寺の掲示板は、このブログでも紹介したことがある中西智海さんの詩を書きました。
「人は去っても その人のほほえみは 去らない
人は去っても その人のことばは 去らない
人は去っても その人のぬくもりは 去らない
人は去っても 拝む掌の中に 帰ってくる」
ほとけさまとして、私たちのところに帰ってきてくださっている。ご門徒さんは寂しい中にも、そのように感じられて毎朝晩、お仏壇に手を合わせられているのでしょうか。
ジーンときました。
あたたかい詩ですね。手を合わすとき、この手の中に大切な人がかえってきてくれると考えれば、手を合わす意味が今までよりうんと深まります。
この掲示板は住職さんの手書きですか?! この字もあたたかいし、とても美しい!!!
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ありがとうございます。手本を打ち出して、真似して書いています。
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