先日、葬儀を勤めました。会場は鳥取市内にある家族想こやまです。はじめてうかがいました。家族葬のための小さな会館で、ご家族が宿泊することもできます。会館の方は「家で通夜・葬儀をするようなかたちになっています」と説明してくださいました。約40人はお参りできるようになっているようでした。

会館はホテルの一室のよう。段差のないバリアフリーの部屋。斎場のスペースとリビングとの間には可動式の間仕切りがありました。小上がりに畳スペース、そしてベッドルームも用意されています。
私が今住んでいる古民家には蔵があります。ご近所で冠婚葬祭があったときのための茶器や食器が以前はたくさん収納されていたようです。家で通夜と葬儀をだし、それを地域でささえあっていたのでしょう。その当時から考えると家族の形が変わり、必然的に葬儀のあり方も変わってきています。そうであったとしても、人が人と別れていく節目を大切にしたいと多くの方がお考えです。
儀式は人間としてのあかしです。一回一回、真剣にのぞまなければと改めて思うのでした。