人はいつから、亡くなった方に花を手向けるようになったのでしょうか。考古学によれば、およそ1万2千年前にさかのぼるそうです。ずいぶんと長い歴史をもつ営みなのです。
現代の葬儀では、式のあとに供花を棺に納めてお見送りするのが一般的になっています。ただ最近は、お花の値段が上がり、数年前の倍ほどになっているとも聞きます。
本日、本堂で葬儀をお勤めしました。今回は供花のご用意がなかったため、「何かできることはないか」と前日から考えていたのですが、ふと思い当たるものがありました。岩美町からいただいた生活応援クーポンです。それを使ってお花を求め、坊守に飾ってもらいました。

式を終えたあと、15年間にわたって親御さんを介護されてきた施主さん、そして弟さん、親せきの方と棺を花で飾り出棺しました。
『阿弥陀経』には、「青色青光・黄色黄光・赤色赤光・白色白光」とあります。それぞれがそれぞれの色のままに輝いている——いのちは、そのままで光を放っているのだと教えられます。
故人さまを飾った花の色は、黄、赤、白でした。
青は残念ながらありませんでしたが、それらの色がそれぞれに光っているようでした。
式が終わり火葬場へ。その帰りがけに3月に納骨法要をおつとめした故人様を偲ぶため、隣接する墓地へ。ウグイスが「法を聞けよ」と鳴いてくれました。
合掌