法の下の平等 虎に翼

「すべて国民は、法の下に平等であつて、人種、信条、性別、社会的身分又は門地により、政治的、経済的又は社会的関係において、差別されない」

「虎に翼」の次週予告で、寅子の声で日本国憲法第14条が読まれました。

明治憲法には平等規定がありませんでした。国民は臣民であり、かつ女性は無能力者とされた時代です。「虎に翼」は、「はて?」と異議をとなえ賢明に生き、挫折もさせられた寅子、そして学友たちの姿を描いてきました。今週は、戦争がささやかな日常を奪い去っていく様を、一人ひとりに眼差しを向けて描いてきたように思います。人間が個人として尊重されなくなると何が起こるのか、訴えかけているようでした。

次週は敗戦と戦後直後の混乱期、そして新憲法の制定が描かれるようです。新しい憲法、高らかにうたわれた「法の下の平等」を、寅子はどのような感慨をもってうけとめたのでしょうか。

戦後生まれが全人口の9割を占める今、ドラマとはいえ、こういう背景があり、新しい憲法が生まれたのだと知ることは、すばらしい学びであると思います。

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投稿者: 西法寺

西法寺のHPを管理している釈大朗です。よろしくお願いします。

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