お寺の仕事もデジタル化がそれなりに進んでいます。前住職は様々なことを手書きでしていましたが、会計実務、宛名書、寺報、それに毎日更新しているホームページなどなどデジタル化されています。
今年の春頃だったでしょうか。ビジネスの世界でRPAということが注目されていると知りました。
「ロボティック(R)・プロセス(P)・オートメーション(A)」の略語です。ロボットによる事務作業の自動化を意味しているそうです。近年はAIの発達で、より強力に推進され、世界各国で自動運転の開発に莫大な投資が行われているとのこと。
人手不足の解消の切り札のように期待もされていますが、人減らしをいっそうすすめるようなことになれば、働く人たちはどうなってしまうのだろうという不安もあります。
近未来の社会がどういうことになっていくのか、私などには想像もできませんし、ニュースを見て、「へえ」と思っているだけですが、おそらく、手作業、アナログでしかできないことも残っていくのでしょう。お寺で考えてみるならば、法事での読経や法話はそれにあたるでしょうか。過去帳への筆を使った記載、時とともに作られてきた空間などもそうでしょう。それらも、もしかしたらロボットがかわってくれる時代が来るのかもしれませんが、やはり人でないと味気ないような…。
どうしてこういうことを考えてるのかといいますと、年末の時期は手作業をする機会が非常に増えるからなのです。デジタルを使いつつ、アナログでお寺は続いていくのかなと思う次第です。