我以外皆我師

午前中、50回忌のおつとめがありました。施主のAさんは現役時代、水産庁で航海士として働いていました。ご本人は、「船長の鞄持ちです」と笑っておられました。北はベーリング海、アラスカ沖。南はガダルカナル島沖など、日本船の操業の監督業務などにあたられました。インドネシアに滞在したおり、モスク、教会、仏教寺院がそれぞれ近所にあって、とても印象深かったとお話でした。「住職さん、なんで仲良くできんのですかねえ」。私もそう思います。Aさんは現在は趣味で英会話を習っておられます。講師の方はガザやパレスチナな難民支援の活動をされていているとのことでした。Aさんも留学生支援のために物資を提供するなどしているそうです。「できることをさせてもらってます」。講師さんは、今も続く困難に胸を痛めつつ活動されているのでしょう。頭が下がります。

夕方前、網代の道場へ。先日、刈ったソテツを片付けるために来たのですが、すっかりありません。境内に除草剤を散布していたところ近所のKさんがこられて、「ブログに来るように書いてあったから来てみただけど、みえんかったけえ、ゴミ袋6つ分の草を燃えるゴミでだしたとこだで」と。数日で境内が見違えるほどスッキリしました。ほんと、ありがとうございます!

ご門徒さんには、さまざまな経験をされ、また、さまざまに活躍されている方がいらっしゃいます。そういう姿やお話にふれて刺激を受け、また考えさせられる場面が僧侶の日常には多くあり、ありがたく思います。

まさに吉川英治さんの座右の銘にある通り「我以外皆我師」なのです。

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投稿者: 西法寺

西法寺のHPを管理している釈大朗です。よろしくお願いします。

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