墓じまいから納骨へ

午後、町内の墓地でお墓じまいのお勤め、その後、ご遺骨を取り出し、お寺で納骨法要を行いました。ごきょうだいがお見えになりました。お二人とも県外で生活をされています。これまでお墓のお守(も)りをされていた親せきの方もお見えになり、一緒に手をあわせました。その後、遺骨を取り出し、お寺に移動しての納骨法要です。「みんな岩美町出身なので、ここに入れてもらえてよかったです。お墓のことが気がかりだったので、今日はホッとしました」。10数年前、親せきの法事でお寺にお参りされた記憶も蘇った様子でした。

西法寺の納骨堂の正面には「倶会一処」との文字が刻まれています。一つの処(ところ)で倶(とも)に会う、という意味です。この世との縁が尽きた時に、阿弥陀仏の働きにより仏となり、先立たれた懐かしい人びとと再びあいまみえる、という意味です。仏とならせていただく大切ないのちを与えられ、私たちは生かされている。いのちある限り精一杯、生きていこうという意味としても、この言葉を受け止めています。

墓じまいを担当した業者さんによると、「毎日のようにお墓じまいの仕事が入っています」とのこと。20年ほど前に手がけたあるお寺の納骨堂は40家族ほどが収納できるものだったそうです。「当時の予想をはるかにこえてお墓じまいが進んでいますね」「先日、鳥取から関西の方にお墓を運びました。お墓を荒らすことはしたくない、なんとかしたいという気持ちは、若い人の方が強いと思います」。そうかもしれません。今日、納骨していただいたごきょうだいも40代でした。

「今度、家族でお参りさせてもらいます」と帰っていかれました。そのときはぜひお声かけください。遠路ありがとうございました。

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投稿者: 西法寺

西法寺のHPを管理している釈大朗です。よろしくお願いします。

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