お寺での葬儀に

一年ぶりにお寺での葬儀となりました。きょうが通夜、あす朝、葬儀というスケジュールです。3月の寺院葬説明会にもご家族が参加され、「もしもの時はお寺で」との相談をいただいていました。

昨年もお寺での葬儀を担当された葬儀会社さんですから、勝手もわかっておられるので安心です。

お寺での葬儀はなにかとご遺族とお話しする機会もあって、故人さまの生前のようす、闘病の日々などについてうかがうことも。一昨日も臨終勤行の後、思い出話に耳を傾けていました。

私と故人さまはネコ好きという共通点がありました。2年前の盆参りの際、となりの家のネコが遊びに来ていて、なでながらお話ししたこともあります。その年の秋、「お寺の法要にお参りしたいけど、何着ていったらいいですか?」と電話をいただいたことがありました。「ちょっとオシャレをしてお参りください」とお伝えしたら、その通りの姿でお見えでした。入院する前に髪を染められ、病院に化粧品をもっていかれたそうです。10年にわたって介助・介護したお母さんの葬儀の際、「もっとお世話したかった」とつぶやかれたことも思い出します。

別れを惜しんでご近所の方たちが大勢、昨日からお線香をあげにこられました。そういう姿にふれることができるのもいいものです。つながりのなかに人は生かされ、それが目の前から消えるとき、人は悲しいと思うようにできています。

境内に蓮が咲くなか寺院葬です。おごそかに、そしてあたたかな法要になるよう心がけたいと思います。

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投稿者: 西法寺

西法寺のHPを管理している釈大朗です。よろしくお願いします。

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