葬儀が終わりました。
ご遺族からのあいさつをしてくれたのは小学生のひ孫さんです。
大きいおばあさんとの楽しかった思い出を話し、最後は「さよなら」ではなく、「いってらっしゃい」で結びました。往生という言葉は「往って生まれる」と書きます。ですから、いってらっしゃいで間違いではありません。
「いってらっしゃい」は帰ってくることを前提とした言葉だと思います。永遠の別れではないのだということを小学生に教えてもらいました。
さらに、火葬場では、涙するおばあちゃんにそっと寄り添い、彼女もまた涙していたのです。
仏教の教えの意味を、「人の痛みがわかる人間になること」と私は思っております。そんなことをいわれなくても、小学生の彼女にはわかっているのかもしれません。おばあちゃんの痛みを自分の痛みとして感じていたのでしょう。
彼女はこれからどんな中学生になり、高校生になり、大人になっていくのでしょうか。
未来を担うお子さんの姿を本当に頼もしく感じました。