朝、BS NHKの「ワールドニュース」をみていて気分が悪くなりました。トランプ米大統領と南アのラマポーザ大統領との会談の中でトランプ氏が、南アフリカで白人農民が虐殺されていると「持論」を展開し、その墓だとする映像をモニターで写したのです。
しかしこの映像は全く関係のない動画であるとロイターが明らかにしています。
https://jp.reuters.com/world/us/KV5K5GWVXBIQHK7OPI72MIUTJ4-2025-05-22/
日本のメディアは、「根拠乏しい持論」などと報じていますが、全くのウソなのです。なぜ厳しく批判しないのでしょうか。
「持論」という言葉をよく目にするようになりました。SNSなどが発展して、自らの意見を表明する機会が増えたからでしょう。ラインのニュースなどでは、タレントさんの「持論」があたかもニュースのように報じられることもあります。
自分の意見を表明するということは、同時に、相手の意見も聞き入れるということだと思います。そこに対話が生まれます。勘違いであれば謝らないといけません。
しかしながら、ウソの「持論」を平然と垂れ流す権力者は相手の言葉などに耳を貸すつもりはないのです。言いたいことを言って攻めたてるのです。支持者はその「強い」姿に熱狂するのです。
そこに彼らの「持論」の恐ろしさを感じます。