午後、お寺で研修会をひらきました。2月、大雪で因幡組(いなばそ)連続研修会が中止となりました。研修会は3月で終了しましたが、今日は、希望する方に集まっていただいて、2月に予定していたテーマ「お寺の可能性について」、1時間ほどお話しさせていただきました。
浄土真宗について1年間かけて学んできたみなさんです。その教えを生活のなかで生かしてほしいという思いで、「いっしょに慈悲の実践をしましょう」と。

どんなにささやかであっても、他者と手をつなぎ、喜びと悲しみをともにしましょう、できることをさせていただきましょう。
それができるところに「お寺の可能性」があるのではないかと思うのです。
みなさんどう受け止められたことでしょう。もちろん、これは自分自身に向けて発信している問いかけでもあります。
そこを軸にして、お寺やご門徒さんの得手、つながりをいかしてやってきましたという具体例(お寺フェス、サロンなど健康・居場所づくり)を、スライドにして紹介しました。
居場所があったり、地域や社会とのつながりのある人は認知症リスクが低下する、寿命にもかかわるといったデータも示して、
「住職は、『あの人は元気だからお寺に来る』と思っていましたが、『お寺にくるから元気になる』ということだったんです」と。
休憩後、1時間ほど討論の時間です。そこで出しあわれた意見を紙に貼っていただきました。たくさんの意見がよせられています。今後の研修会に生かします。1年間、お疲れ様でした!

意外なことでしたが、ご本尊が前屈みに立っておられることを新鮮に感じられた参加者がありました。法事の際、このことをお伝えすると、ハッとされる方があります。その姿に触れる時、手があわさり、頭が下がり、思わず、「なんまんだぶ」と口からでてくるのではないでしょうか。