午前中、町内で米を作っているYさんのところでコメを30キロ購入しました。「お得意さんを通じてうちのことを知った方が買いにくるですが。売らんわけにもいかんし。次の無料市に分けてあげる分がないだが」。米の保管倉庫をみせていただきましたが、もうコメはほとんど残っていません。スーパーでは5キロ4000円以上が当たり前の高値が続いています。Yさんはそれよりもかなり安く直売されています。それでも、「こんなに早くなくなることはなかったで」

政府はずっと減反を続け、価格を市場に委ねたことも加わり、米づくりの担い手は減るばかりです。「岩美町も、どっこもコメをつくっとるのは75歳以上だで。5年後にはもうつくれんで。そうなったらどうすっだぁ。コメが食べれんようになるで」とYさん。
1990年代には60キロ2万円だった生産者米価は、現在1/3ほどに。コメ農家はこの10年で4割も減っているそうです。
3月30日には東京で「令和の百姓一揆」が予定されています。欧米並みの所得保障を求めてトラクターによる行進が行われるといいます。
毎日食べても飽きることのない主食を、苦労して作ってくださるみなさんが報われる社会であってほしい。そう思いませんか。