午前中、逮夜参りで網代へ。葬儀の際に渡し忘れていた勤行集CDを持って行きました。自宅でのお勤めはあと3回あります。CDをかけて少し慣れていただければ。過去帳の新調もなんとか来週には。
昼食はひさしぶりに「なだばた」さんへ。今日は店先によくいるネコちゃんには会えませんでした。

午後は鹿野(しかの)までドライブです。「LGBTQ(性的少数者)の生きづらさを考える」と題した僧侶の研修会です。
龍谷大学宗教部に所属する講師さんから、おもに大学での十数年来の取り組みについてお話がありました。

「そんな学生は見たことがない」「どこにいるんだ?」といったところからのスタート。先進的な大学の実践に学び(こうした大学は決まってキリスト教系)、真宗学科の学生さんによびかけて大学内で勉強会を持ったそうです。すると講師さんもよく知る学生さんから「僕、ゲイなんです」との告白が。キャンパスでアンケートをとったところ、100人をこえる学生から「自分は性的少数者です」との回答がよせられます。「会いたいと思っていたが、すでに会っていたんです。私たちが聞けていなかっただけなんです」。
宗教部では啓発するブックレットを作成したり、学内で各種研修も企画されているそうです。
阿弥陀仏は十方衆生を救うと誓われています。そのなかには当然性的少数者も含まれているはずです。
無理解や「少数者の権利ばかりをとりあげて、多数派が損をしている」などという意見も散見されます。トランプ大統領のような人が大国のリーダーという現実もあります。弱者や少数者に優しい社会は誰にとっても優しい社会なのだ、そういいつづけていかないといけません。
「無意識に差別しているのかもしれない」という気づきから、先進事例に学び、「仏教なにしてんねん!」という思いに駆られ、歩んでこられたようすが語られ、話の結びは、「浄土真宗が変われば社会が変わる」。
隣に座っていた若い住職さんは、「大変勉強になりました」。私も同じ感想です。
講師さんが手に巻いておられた念珠はレインボー。輪袈裟もレインボー。そんな仏具があったとは! 「住職、それなに?」と話題にするところからはじめようかなと思いました。