見逃し配信を視聴する

今日は朝、13回忌の法事がありました。お参りされたご門徒さん夫婦と私で、「正信念仏偈」を読みました。法事が終わり、奥さんから、「家の本が古くなってしまって」と新しい本を買っていかれました。何度もひらけば痛むものです。そこまで使われた、読まれたということなのでしょう。今の本は文字も大きく読みやすいので、どうかお勤めにお使いください。

この数日、週1回開講するオンライン学習会、広島仏教学院の真宗講座の見逃し配信を視聴しています。毎週水曜日の午後が講義の日ですが、机の前に座ることができない日も多くあり、1/3ほどしか受講できていませんでした。これでは勿体無いと、集中して視聴しているところです。全部で25週分あるようです。講義の日に見たのが8週分、この数日で見たのが6週間分ですから、まだ11週分も残っています。

ある先生がスペインの思想家オルテガ著『大衆の反逆』という本を紹介されました。第二次世界大戦のさなか、ファシズム・全体主義に反対した人です。
「すぐ隣に生きている死者もなく、ヨーロッパ人は孤独である」との言葉を記しているそうです。

なぜ「死者」なのか。それは、私たちが正しい選択をしていくために大事にすべき存在だから。

オルテガはこのような趣旨のことを本の中で述べているそうです。
「私たちが生きる進歩した時代は、困難な問題を抱えていくだろう。それらの問題を解決するために大切なことは、その手段の背後に、たくさんの過去を、たくさんの経験を持つことである。つまり、その手段とは、歴史を知ることである」

講師の先生は、「どれだけ多数派であっても、その人たちだけで勝手に決めない。叡智や蓄積の上に今があり、好き勝手なことをしてはいけない。私たちの判断には限界があることを知らなければならないのでは」と力説されれいました。

そこから、浄土真宗は、親鸞聖人は、死者とどう向きあっていくのか、親鸞聖人が門弟にあてた手紙をたよりにして話を進められました。

勉強しないといけないなあと痛感します。今週は、頑張って見逃し配信を視聴したいと思います。


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投稿者: 西法寺

西法寺のHPを管理している釈大朗です。よろしくお願いします。

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