午後、インターネット中継で、本願寺の報恩講を視聴しました。
9日に始まった報恩講も今日が逮夜法要。
辞書に、逮夜(たいや)とは、「故人の命日の前夜のこと。明日に至る夜の意で、もとは葬儀の前夜を指す語」(『浄土真宗辞典』より)
明日が親鸞聖人のご命日ですから、今日はその前日のお勤めということです。
本願寺の広い本堂に、各地からたくさんのご門徒さんがお参りされています。
「なまんだぶ、なんまんだぶ」のお念仏の声が広い堂内を包んでいます。
室町時代の念仏者・道宗は、「一月のたしなみには近きところ御開山様の御座候ふところへまゐるべしとたしなめ、一年のたしなみは御本寺へまゐるべしとたしなむべし」との言葉をのこしています。インターネット上ではありますが、本願寺にお参りすることができ、嬉しいことです。時間を見つけて、どこかのタイミングで本山にお参りしたいと思います。
今年は戦後80年の節目の年です。専如ご門主は御親教のなかで、「不戦の歩みを十分に果たしてるだろうか」と自問し、「社会に迎合し、戦争や差別に協力することの愚かさを知り、阿弥陀様のご本願による念仏者の生き方を」とお話しされました。そのことばを私もしっかりと受け止めて歩んでいかなければならないと思います。
今日は夜、通夜布教があります。毎年、西法寺の報恩講に来ていただいている出雲覺専寺ご住職・佐々木俊教さんの出番は21時50分からということです。私も、聴聞させていただきます。