日本被団協がノーベル平和賞を受賞することが決まりました。若い頃から核兵器の問題に関心があり、幾度も被爆者の方から証言を聞く機会にめぐまれました。みなさんのご苦労に心から敬意を。核兵器のない世界をはやくとの思いを新たにしています。
核兵器の開発、製造、保有、使用を禁じる初めての国際条約、それが核兵器禁止条約です。その成立に向けて、被団協のみなさんは国際署名をすすめ、内外で1370万筆を超える署名を集めました。条約発効の原動力になったことも受賞の理由のようです。お寺でもお参りの方に署名をお願いしました。私も署名したひとりです。
日本政府はアメリカの核を抑止力としている立場で、条約を批准せず、核兵器の即時廃止の立場でもありません。石破首相もしかりですし、共同保有などというありえない論を唱えていらっしゃいます。そのことを県民のみなさんはご存知ですか?
核兵器の使用を食い止める大きな力となってきた被団協のみなさんです。新たな核使用の危険が広がる今の世界へ、改めて核兵器の非人道性を、そして決して使用してはならないというメッセージを、ノーベル委員会は発信したのだと思います。
ちょうど総選挙です。日本のメディアはこの世界的な大ニュースにふれて、各党に問わないのでしょうか。みなさんの選択のなかに、条約批准の立場なのか、それとも反対なのかを加えてください。