本日は午前中、1周忌のおつとめ
午後はお寺の清掃でした。暑いなかの外仕事。みなさんありがとうございました。秋彼岸をきれいな境内でおつとめできそうです。

夕方は鳥取市内でお通夜のおつとめ。
その合間に、お通夜の準備(法名を板に筆で書くことと法話の原稿作り)です。
施主さんの亡きお父さんのご兄弟(長男)さんは、1945年8月に戦死されています。施主さんのお父さんは、国内の飛行場で軍用機の整備にあたってたそうですが、1943年9月10日に発生した鳥取大地震の後、帰郷されました。この地震で1200人以上が命を奪われました。
この度、ご往生された施主さんのお母さんは、戦前、看護士として働き、沖縄におもむく予定もあったそうです。ご家族が反対され、帰郷しています。
戦後、そのお二人が結婚されたということでした。
もしお二人が鳥取に帰ることがなかったら、人生は大きく変わっていたことでしょう。
奥さんは大正生まれです。戦争に人生がほんろうされる人々の姿を、私たちは悲しいことに日々、世界のニュースで知らされます。日本は、防衛費を大増強し、アメリカの軍需産業からたくさんのミサイルを購入するそうです。誰が喜ぶのでしょう? 何を守るのでしょうか?
これは以前、ある講演録を読んで知った話です。
きんは100歳、ぎんも100歳のきんさん、ぎんさん。
覚えておられる方もあるでしょう。
生前、人生で何がいちばん嬉しかったかと問われると、
「戦争が終わって、選挙に行けたことだ」といつもおっしゃっていたそうです。
女性が投票に行けるようになって、日本は戦争を遠ざけることができたと私はけっこう本気で思っています。
では、お通夜にいってきます。