いくらかは涼しくなり、今日は午前中、網代道場の草刈りへ。
その後、公民館におじゃまして知り合いの方に学校給食の無償化を求める署名のお願い。顔見知りの方が公民館を利用されていて、帰りがけに協力していただきました。みなさん「いいことだが」と快く。
午後は銀行に行ったり、お寺の会計作業などを少し。
そのあとは本を読んで過ごしました。買っただけで積んであった本を9月は何冊か読みたいと思っています。まず読み始めたのが、『だから知ってほしい「宗教2世」問題」。昨年の秋に発行された本です。

ジャーナリストや研修者、弁護士などと共に、宗教2世の方たちの手記が掲載されています。400ページを超える分厚い本です。まず、当事者の方たちの手記から読み始めました。
「統一教会2世として生まれて」という手記を寄せたものさん。生い立ちから、統一教会との決別、そして親との関わりなどが記されています。
合同結婚式に参加し、夫婦として結ばれた両親から生まれた「祝福2世」です。祝福2世は「神の血統」を守り抜き、同じ祝福2世と結婚して3世を生むことが使命。
成長していく中で生まれた違和感と疑念、他方、親の監視下に置かれ、自らの意思などなく生きてきた自分。相談相手を求めて先生や友人に思いを吐露しても「自立」せよと。「誰も自分のことをわかってくれない」という孤独でいっそう心を固く閉ざす。
大学を卒業する直前に、「大罪」だと思っていた、自分の好きなことをして生きること、人を好きになることは統一教会の外の世界では普通のこと。私は「神の子」ではなく、人間なのだという気づき。
そうした思いをネット上で発信し、「私は一人じゃない」と初めて思えたと。
彼女は2点を「宗教2世問題の本質」として記しています。
①人生における選択肢を与えられないこと
②心と体の自由を制限され、尊厳を踏みにじられること
一般人の夫と暮らすものさんは、医療機関のソーシャルワーカーとして働いているそうです。「居場所づくりや社会資源の適切な情報提供など、自分にできることを模索していきたい」
ここまで至る道のりは本当に大変だっただろうと思います。
私にもできることはないだろうかと考えさせられました。