みなさんのところもそうかもしれません。スーパーの店頭からコメが消えました。パック米についても、「ひと家族一つ」などと購入制限がされています。

知りあいの農家の方から、「コメがなくなるのが早い」と夏前にうかがってはいましたが、いざ、店頭の棚にコメがないと、「当たり前」と思っていたことがそうではなかったのだと思い知らされます。
この要因としてさまざまいわれています。昨年の生産不振、インバウンド需要、南海トラフ地震への不安にによる消費者の買いだめなどなど。しかし、結局は生産量を低く見積り生産量を調整(減反)してきた農政のあり方に行き着きます。
農家の方が言っていました。「作る人が高齢を迎えてリタイアして、田んぼがどんどん減っています。逆に作っている人のところに、注文が増えるようになってます。だから早くなくなるんです」
生産者に十分な価格を保障しない、高齢を迎えている農家のみなさんが引退すると生産者がいなくなり、コメが作れなくなる…。
「当たり前」の反対の言葉は、「ありがとう」です。「ありがとう」の元々の言葉は、「有難い」。
お釈迦さまが残された言葉といわれます。
生産者のみなさんに「有難い」「ありがとう」という敬意をもった農政に転換しなければ、夏にはコメさえないのが「当たり前」になりかねないと危惧しています。