昨日は東京都知事選挙の投票日でした。私も20年ほど都民でしたから、関心を持ってみていました。
現職知事が強かったのはその通りですが、主に動画配信やSNSを駆使した候補が、当初の予想よりもはるかに大きな得票を獲得しました。投票に行った若い有権者の半分近くが彼に一票を投じています。彼らの大半は無党派なのでしょうから、若い人たちがどこにひかれたのか、論を待ちたいところです。
さて、フランスの国民議会選挙の第2回投票の結果、左派連合「新人民戦線」が最大勢力となり、極右は予想外の失速となりました。一週間ほど前、SNSのX(エックス)をみていると、左派連合の支持者の人たちがパリで街頭集会を開き、「ノーパサラン」=「ファシストを通すな」の大コールの様子が動画でアップされていました。胸が熱くなるようなシーンでした。そして、きょう、喜びにわく左派連合の人たちの映像をみていると、本当に多くの若者たちの姿がそこにはありました(今バカンスの期間中で、学校も休みという事情もあるのかも知れません)
フランスでは、それまで激しく対立していた左派の各党が総選挙を前に左派連合の「新人民戦線」を結成し、総選挙にのぞみました。第1回の投票で極右が最大の得票を得て、戦後初の極右政権の誕生かと思われましたが、マクロン大統領の与党と左派連合が第2回投票の前に候補者を調整するなどして、極右を第3党に後退させることに成功したのです。下馬評をくつがえす見事な逆転劇というほかありません。
フランスでも、この間の選挙では若い人たちの投票率は低く推移していました。今回の結果の詳細はまだわかりませんが、従来行かなかった若い人たちが極右の台頭に危機感を抱いて選挙に行ったのでは?という気がするのです。結果の分析も行われるのでしょうから、論を待ちたいと思います。