尾崎翠さんの新刊をいただく

『枯草のクッションを敷いた古馬車 尾崎翠全集未収録作品ほか』がこのほど刊行されました。編者は文学研究者の石原深予(みよ)さんです。

西法寺は、尾崎翠さんの出生地であり、幼少期は岩井で過ごされました。

尾崎翠さんについては、こちらのページをご覧ください。

尾崎翠さんについて

1917年、21歳当時の翠さんの作品が『日本評論』に掲載されています。同誌は、「大正デモクラシー期の思潮を表す雑誌の一つ」(石原さん)ということです。

「ふるさとは海清き国春くればみさきかすみて波きよき国」

翠さんは1914年から1917年の年始まで、網代の道場に寄宿して、代用教員として働いています。幾度となく網代から海を眺めたことでしょう。

今の時期、網代のなだばたから海を眺めると海は青く澄んでいて、陽光に波がキラキラと輝いて、風はそよぎ、なんともいえない心地よさを感じます。春は黄砂とともにやってくるのでそのこともあわせてよまれたのかもしれません。

戦後、生活協同組合運動に参加し、生協の名付け親にもなった橋浦泰雄(岩美町大岩出身)と翠さんが、戦前、交流を深めていたことをこの本ではじめて知りました。

お寺フェスが終わったらじっくり読ませていただきます。

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投稿者: 西法寺

西法寺のHPを管理している釈大朗です。よろしくお願いします。

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