名を記す

昨日の夕方、お寺にお客さんがありました。この2月にご往生されたご門徒さんのご家族・ご親戚の方です。

生前、ご門徒さんから、「お寺のために使ってほしい」と懇志をお預かりしました。この度、ご門徒さんのお名前を記した五条袈裟と法衣(夏服)が仕上がり、それをみていただくために来ていただいたのです。


袈裟の裏側と、夏服の胸もとの裏側に、お名前が記されています。よろこんでいただいたようで何よりでした。ご門徒さんの名前をスマホで撮影し、ご家族に知らせるとのことです。

「名」とは「夕」と「口」があわさった漢字です。薄暗い時分に、大きな声で私を呼ぶ声です。私も、袖を通すたびに、ご門徒さんのご厚志を味わうことができます。そしてお寺を見渡してみれば、ご本尊も、お飾りも、畳も、柱も、屋根瓦も、何もかもが、多大なご厚志によって、ここにあるのだと感じることができます。物の背後にある人と人とのつながりに思いを馳せることができます。

衣替えは6月からですが、5月26日の永代経法要にて、初めて袖を通させていただきます。


ご門徒さん、ご家族のみなさま、ありがとうございました。

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投稿者: 西法寺

西法寺のHPを管理している釈大朗です。よろしくお願いします。

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