古いものが手に馴染む

昨日は午前、午後とも法事がありました。
午前の方は、私のことを「あきらくん」と呼んでくださるご門徒さんがお参りでした。奥さまの法事です。ご門徒さんの息子さんは東京の方で働いています。家族で法事にあわせて帰って来られたそうです。近くに住む2人の娘さんがかわるがわるお父さんのところにきて、食事など日常生活をサポートされています。

現役時代は船主さんでした。曰く、「もう棺桶に片足を突っ込んどるだけど、アレ(奥さん)が『まだ早い』というけえ、もうしばらくがんばらんといけん」。私と同世代の娘さんからは、「また家に来て話していってください」と。奥さんと長年向かいあった机に座り、何度かコーヒーをごちそうになったことがあります。「今度は私がコーヒーもっていきますから」「高いものは口にあわんで」。有言実行で、近々、うかがいたいと思います。

午後は、四十九日とおじさんの3回忌、そして納骨、さらに実家の仏壇じまいのお勤めでした。施主さんは若い方です。2年前におじさんの、そしてこの度、親代わりとなって育ててくれたおばあさんの葬儀を出されました。

朝から降り続いた雨が午後には上がり、お勤めの後、納骨へ。おばあさんへの感謝なのでしょう。墓前はお花でいっぱいです。極楽鳥花もいけてありました。

その後、空き家になっている町内の実家にうかがって仏壇じまいのお勤めをさせていただきました。奥さんと子どもさんと生活する市内の家に仏壇を移されるそうです。新しい経本を差し上げようと思ったのですが、「古いものがあって、手に馴染むので」と。祖父母が手にとっていたお経本も受け継ぐ気持ちのようでした。「仏壇のことはよくわからなくて」。それではと、「仏事のイロハ」(本)を差し上げました。「おばあさんの初盆には家族でお寺にお参りします」

彼岸の最終日、ココロにのこる2つのお勤めでした。

不明 のアバター

投稿者: 西法寺

西法寺のHPを管理している釈大朗です。よろしくお願いします。

コメントを残す