今日は13回忌の法事がありました。今年95歳になるおばあちゃんも「足が痛い」とこぼしつつ、駐車場から杖をついて本堂まで歩いてお参りです。娘さんによると、「最近の記憶が定かでなくなってきていますが、元気です」。生前におつきあいのあった方の名前を本堂に掲示した年回札を見て、「ああ、こんなに経つのか」と。長い記憶の方ははっきりとされているようでした。今年もお元気でお過ごしください。
法事が終わると電話が。
「管理している親戚の家を片付けることになって。モノを動かしたるすると祟りが怖い。お祓いとかしていただけないですか?」
「浄土真宗はお祓いをしないので。神社さんにお願いしてはどうでしょうか」と、町内の宮司さんを紹介させていただきました。
こういうことは「ある」と不安な方にとっては、実に気になることなので、「『ある』と思うのなら、その不安を解消するためにされたらよいのでは」としかいいようがありません。わたしは「ない」と思うので、必要ありません。
亡き後も、ちゃんとお世話しないと祟りや幽霊となって現れるという考え方は、江戸時代に家が確立して以降、強くなったそうです。
さまざま考え方、捉え方はあると思いますが、「先祖の霊が祟っている」「供養しないと災いをもたらす」…などといって高額の寄進をさせるような、人の不幸につけ込む「宗教」には十分に気をつけてください。