「これからのお墓はどうなっていくのか」

ここ数年、お寺でご遺骨を一時預かるということが珍しいことではなくなってきました。今現在も複数のご遺骨を一時お預かりしています。お一人暮らしだったご門徒さんがご往生され、近くに家族がいない、また、お墓を持っておらず、納骨堂などの利用を検討しておられて、それまでお寺で預かるといったケースが見られます。先日もお参りの方から、「夫婦2人暮らし。子どもたちは別のところで生活していて、いずれお墓じまいもしないといけない。お寺で預かってもらうことはできるだろうか」との質問がありました。

2月末までの期限でご門徒さんからアンケートを寄せていただいています。100人をこえる回答が返ってきました。「お墓じまいについて考えたことがありますか」との問いがあります。「ある」「ない」がそれぞれ半々です。私自身は、半数の方が「お墓じまい」を考えているという回答に、「そんなにたくさんの方が」と驚いているところです。そして、家族単位の納骨堂、低料金で利用できる合同墓を整備してほしいという希望が多くの方から寄せられています。

「月刊住職」2月号に「これからのお墓はどうなっていくのか」という小論があり、興味深く読みました。それによると、全国の1/3近くの市では公営墓地が整備されて来なかったそうです(2014年時点)。「住宅が、ある種の福祉としてみなされて公的に供給が模索されたこととは反対の状況」「個人の尊厳とかかわる福祉と認識されてこなかった」「公営墓地をもたない地方自治体では遺骨の安置場所に困っているところも現れている」との指摘がありました。

福祉とは公的扶助がともないます。お墓はそうでなく、家族の問題に長くされてきたということでしょうか。大変勉強になりました。お墓とは何か、どんな意味があるのかについてもよくよく考えないといけません。そして、ご門徒さんが困らないようなお墓のあり方を、アンケートもふまえて考えていきたいと思っているところです。

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投稿者: 西法寺

西法寺のHPを管理している釈大朗です。よろしくお願いします。

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