本日は、新しい仏さまをお迎えしての入仏法要がありました。光かがやくお仏壇の前で、ご家族と共にしばし手をあわせました。

「主人は以前から『新しい仏さんにしたい』と言っていたので、喜んでいると思います」と奥さん。息子さんは、「古い仏壇の引き出しから出てきたんです」と式章を首から下げておられました。
日本で最初に仏壇が推奨されたのは白鳳685年3月27日に天武天皇が、「諸国の家ごとに仏舎を造り、仏像を安置して礼拝するように」と命じたことに始まるそうです。しかし、それは貴族階級の話でした。
浄土真宗においては、室町時代の本願寺第8代門主の蓮如上人が仏壇を持つように勧めたことが、一つのきっかけであったと考えられます。
「われわれ凡人を救ってくださるのは阿弥陀様だけですから、ひとすじに阿弥陀様のお袖にすがる思いで助けてくださいとおねがいすれば、阿弥陀様はおよろこびになって、その身から8万4千の光明を放って私たちをその中に包み込んでくださる」。
その影響から、浄土真宗の仏壇は金色になったと考えられます。
なお、ここで蓮如上人のいう「助けてください」という意味は、阿弥陀仏が私たちを助けて下さろうとしているのだから、どうぞ、お心のままにお助けください、お任せいたします、という意味です。
ご家族のみなさん、光かがやく仏さまに手をあわせるひとときをこれからも大事になさってください。